眼鏡、コンタクト(第一種免許以外)
普段運転するためには第一種普通免許だけで十分ですが、仕事で大型車などを運転する場合は第一種大型免許などが必要です。この免許を取るには両目で視力0.8以上が必要です。これは裸眼だけではなく、普通一種免許と同じように眼鏡やコンタクトレンズでの視力矯正した値でも問題はありません。免許の条件欄に眼鏡などの表記がされます。
免許更新の際にも同じように両目で視力0.8ではありますが、眼鏡などで矯正した場合はレンズなどの矯正内容にて左右の度が違う場合があります。この場合は片目で0.5以上である事が条件になります。第一種大型免許などは深視力の検査がありますが、この検査は遠近感や立体感をちゃんと把握できるかを調べる検査です。 普通の視力検査とは異なる特殊な検査となり、乱視の場合は合格率が下がります。眼鏡などで矯正している場合は注意が必要になる場合があります。夜間に運転をする場合の視力の平均値
夜間の運転は日中と違い視野も狭くなります。またライトだけの明るさになるので、日中以上に注意が必要となります。人間の目は明るい所では色を識別できますが、暗い所では色を識別しにくくなります。暗ければ暗いで、ものの形状などは識別はできますが、色が見えていない白黒テレビのような状況になります。色に頼ってデザインされている標識などの視認性は、夜間の方が著しく低下します。
明るいところでは、人間の目は若干赤みの掛かった緑に対してもっとも感度が高いのですが、暗い所ではこれが若干青み掛かった緑に感度が高くなります。ちなみに、もっとも感度が低いのは常に赤系に対してです。 また、俗に「夕方は運転しにくい」なんてのは、確かに陽が低くなり直射になるというのもありますが、周りが夕焼けなどで、もっとも感度の低い赤系ばっかりになるからとも考えられます。完全に暗くなれば、周りから赤は消えて、白黒モードに入りますので問題ありません。 これらの、色に対する感じ方や、切り替わり方は個人差があります。その意味での「視力」が人によって異なる以上、夜間の見えにくさも、人によって異なります。このため夜間は昼間以上に視力が必要となります。 安心して運転できるためには日中+0.2程度は必要となりますので、視力が1.0程度なら夜間に安心して運転できるでしょう。夜間専用の「ナイトグラス」も出ていますので、活用すれば良いでしょう。高齢者が運転するために必要な視力の平均値
高齢者になると視力は低下します。また老眼になって遠近の切り替えもできなくなってきますし、動体視力も低下します。
動体視力というのは、動いている物を視覚認知する能力のことで、自動車を運転する時には、必要な能力です。70歳以上の免許更新の時に検査があるのは、動体視力は加齢によって大きく衰えるからです。