インド人の文化
インド人の考え方や性格は、日本人とは大きく異なります。それはインド人が生まれ育った環境や文化に因るものが大きいとされています。まずは、インド人の性格を形成する文化や宗教観、国そのものについてを紹介し、そのうえでインド人の性格について紹介します。
国民のほとんどがヒンドゥー教徒
インド人の人口8割が、ヒンドゥー教を信仰しています。多神教といい、多くの神様が存在しているのが特徴です。「人は死後生まれ変わる」という「輪廻転生」の考えは、同じインド発症である仏教と似通っています。
また、インド特有の身分階層であるカースト制度も、このヒンドゥー教の宗教観に基づいています。インドでは、個人の生きる選択肢は自らが生まれたカースト制度の階層によって決められます。多民族・多言語
インドは現在800以上の民族が入り混じっています。また、インドでは英語を含む19言語が公用語となっていますが、それ以外にも800種類以上の地方・公用語が使用されています。
各民族の歴史的経緯とプライドは、それぞれ異なります。多言語による不便な点もありますが、それ以上に軽率な均一化を防ぎ、各民族の文化を尊重しているというインドらしさもあります。宗教による独特の食文化
インドと言えば世界に誇るその食文化です。日本において一般的にインド料理と言われている料理のほかにも、民族によってさまざまな食文化が残っています。
また、食に関する宗教上の制約が大きいのもインドの特徴です。例えば、ヒンドゥー教では牛を神聖なものとしているため、食用として食べる事はしません。イスラム教でも豚を穢れたものとしているため、豚肉を食べることはタブーとなっています。インド人の性格や特徴15選
インド人は、説明したように文化に基づいた考え方や性格をしています。インド人に多く見られる性格の特徴について説明します。
もちろん、全てのインド人がこの性格と言うわけではありませんが、インド人に多く見られる傾向の理解によって、より充実した交流が可能になります。その1:時間にルーズ
インド人はのんびりした性格です。あまり厳密な時間の約束をする事もなく、逆に多少時間通りでなかったとしても、気に留める事はありません。
待ち合わせや始業時間に遅れる事も頻繁です。逆に電車やバスが遅れていても、神経質に気にして怒るということはしません。インド人は悪く言えば時間にルーズですが、よく言えばおおらかということです。その2:平気でうそをつく
インド人の多くは、悪気もなく嘘をつきます。道案内が間違っていることも頻繁ですし、電車は時間通りに来ず、約束も平気ですっぽかしたりもします。
嘘をつくというよりも、インド人はかなり適当な性格で、情報が正しいかどうかも意に介しません。日本人は現地人から間違った情報を与えられることもあるので、苛立たないように自分でも情報を確認しておきましょう。その3:話好き
インド人はとても気さくというのが長所です。初対面でも延々としゃべり続け、自分のことに興味を持ってもらおうという点は、内向的な日本人とは大きく異なります。
ただ、あまり人の話を聞くことはせず、一方的に話し続け、相手の都合もお構いなしな場合も。そのため適度に聞き流しつつ、都合のいい所で切り上げられる人がインド人と話すには向いています。その4:物事に対して大雑把
インド人はのんびりした性格で、そのため細かいことを気にしません。相手にも自分にも大雑把で、情報が違っていても気にしない所があるでしょう。
多少の時間のずれも気にしないうえ、他人に対しても色々な意味で期待をすることはしません。自分の意志と違う事が起きてもあまり気にしないのは、神経質な日本人と大きく違うところです。