蜂窩織炎の看護方法・入浴の注意点・適切なケア・観察点

仕事ノウハウ

蜂窩織炎の特徴とは?

蜂窩織炎はリンパ浮腫の合併症です。リンパ浮腫は水分が溜まってむくんでいる状態であるため、むくんでいる場所に怪我などで傷がつき、そこから細菌が侵入することによって足全体に炎症が起こります。本人はもちろん、看護師や看護者も原因などを知っておくことは大切です。

原因

蜂窩織炎の原因はむくでいる場所に怪我などで傷がつき、そこから細菌が侵入することで起こります。リンパ液はリンパ管の流れが滞ったり悪くなったりすると、リンパ管を通じて細菌を排除できなくなります。リンパ液は栄養が豊富であるため、細菌が増殖しやすい環境です。

症状

蜂窩織炎の症状は38度以上の発熱と、むくみがある場所に赤い斑点や広範囲の発赤が出現します。また、蜂窩織炎を長く放置していると稀な症例としては皮膚がかたく肥厚したり、象皮病になることもあります。

少しでも体調の変化を感じた場合は、受診することが大切です。

治療と予防

蜂窩織炎の原因菌は、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などの菌が原因です。そのため、これら菌に効果のある抗生物質を内服することで、数日から数週間で完治します。また、症状がある間は安静にすることが大切であるため、家事や仕事を控えることも必要です。

蜂窩織炎の症状が改善して1週間~10日経過し、医師の診断を受け完治していることが確認できたら、リンパドレナージを再開しましょう。むくんだ状態で怪我をしてしまうと再発してしまうこともあるため、リンパの流れを良くしておくことも大切です。

特徴

蜂寓織炎は再発しやすいという特徴があります。そのため頻繁に再発するときは、弾性ストッキングを常時着用するなどしてリンパの流れを良好にしておく、保湿などでスキンケアをおこなうなど蜂窩織炎の予防をすることが大切です。

蜂窩織炎の看護の方法を紹介!

蜂窩織炎は再発しやすいため、看護師や看護者はしっかりと看護の方法やポイントなどを知っておくことは大切です。

指導を行う

蜂窩織炎の原因は傷から細菌が侵入することです。そのため、看護師は患者に保湿ケアなどのスキンケア方法を指導することが大切です。

保湿は毎日必要に応じて行っていく必要があるため、生活の中に習慣化できるようにアドバイスなどをすることがポイントです。例えば、入浴後に必ず保湿をする、脱衣所やキッチンには必ず保湿剤を置いておくなどの工夫を提案することも必要です。 また、リンパの流れを良くするようにリンパドレナージを指導することも大切です。リンパドレナージは優しく行ったり、1回に行う時間などポイントがあるためしっかりと伝えることが大切です。 そして、蜂窩織炎の治療は内服を指示どおりに行い安静にすることも大切です。看護師はそれらの必要性をしっかりと患者や家族などの看護者に指導することが必要です。
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