蜂窩織炎の看護方法・入浴の注意点・適切なケア・観察点

仕事ノウハウ

保湿などのケアを行う

蜂窩織炎は皮膚にできた傷から細菌が侵入することが原因であるため、看護ケアとしては、特にむくんでいる患部の皮膚は、保湿などをのケアを行って傷ができないようにしておくことも大切です。特に、足の裏など見えない部分はいつの間にか乾燥して傷ができてしまうこともあるため、乳に浴後は必ず保湿をするなどのケアを習慣に取り入れるなどの工夫も必要です。

看護師は保湿ケアなどの方法を指導することも大切であるため、さまざまなスキンケアの知識と技術を身に着けておくことが必要です。

リンパの流れを良くする

蜂窩織炎の看護の方法は、まずはリンパの流れを良くすることです。リンパの流れが滞っていると蜂窩織炎の原因菌が繁殖しやすい環境になってしまうため、弾性ストッキングやリンパドレナージなどを行うことが大切です。リンパドレナージは1日2~3回、1回の実施時間は15分~20分が目安です。

看護師はドレナージを行う際には、発赤や熱感、腫れている範囲なども観察をしながら行うことが大切です。

徒手リンパドレナージ

リンパドレナージで大切なことは、看護師はリンパ液の流れを良くするには強く行うのではなく、手のひらを皮膚に密着させ皮膚表面をなでるように優しく行います。また、オイルやクリームなどは使用せず、初めは手技を確認しながら実施することがポイントです。

基本的にセルフドレナージはリンパ液が流れ込む先を開く必要があります。まず最初にリンパ液が静脈と合流する鎖骨下からスタートし、次に腹部から健側の腋窩、患側の鼠径部の順に行いリンパ液が流れ込む道筋をつくります。そして、最後にむくんでいる部位のドレナージをします。これを1回15~ 20分で1日2~3回程度行います。

発熱などの全身の観察

蜂窩織炎の症状は発熱と患部の発赤や熱感、患部の疼痛などです。そのため、看護ケアとしては体温測定などのバイタルチェックや発赤や熱感の範囲を観察したり、患部の疼痛の程度を観察することがポイントです。

また、看護師は炎症反応などの採血結果も把握し、どのような状態かを観察することが大切です。そして、治療では抗生物質の内服を行うため、内服がきちんとできているかも確認をすることが必要です。 看護師は患者の全身状態を観察し総合的に状態を判断し、必要に応じて医師に相談などをすることも大切です。
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