心筋梗塞患者への看護計画の立て方|問題点/過程/症状/目標

仕事ノウハウ

心筋梗塞の患者さんの看護計画としては①観察②痛みの軽減③合併症の予防④安静指示の4つがあります。

心筋梗塞患者さんの診るべき過程

先ほどの看護計画を参考にして心筋梗塞の患者さんの観察事項やポイントとなる点を学んでいきましょう。

①観察事項

1バイタルサインの測定をし異常がないか観察します。2胸痛の部位・程度・持続時間などを観察します。3心電図の変化や異常がないか観察します。4吐き気・嘔吐・冷汗などの随伴症状がないか観察します。

②痛みの軽減

痛みの部位や程度などを聞いたり観察をしたりしましょう。痛みの度合いによってはモルヒネが投与される場合もあります。急性期で胸など痛みがある場合CCUへの入院をすることもあります。

③合併症の予防

不整脈や心不全などの合併症を引き起こさないように患者さんの訴えを聞いたりバイタルサインなどに異常がないかも確認し予防することが大切です。

④安静指示

心筋梗塞を引き起こして間もない急性期の時期は心臓に負担をかけないためにも安静の指示が出ることもあります。患者さんにはその旨を伝え日常生活などの援助は看護師が中心となって行います。

ポイント

心筋梗塞患者さんの観察過程で診るべきポイントとしてはバイタルサインの観察や痛みの観察が大事になってきます。その部分を観察することにより合併症にすぐさま気づくことができ早期に対応することができます。

心筋梗塞の症状別での看護の仕方はどう違うの?

急性期の看護とは?

心筋梗塞の急性期の患者さんの看護としては安静にしておくことが1番大事です。24〜48時間は絶対安静が必須で体位交換も自力でしてはいけません。そのため日常生活の援助は看護師が素早く行い心臓への負担を避け、再発作や重症化を防ぎます。

また、CCU(心臓集中治療室)に入室しており重症不整脈を心電図モニターで監視したりインターベーション治療などが行われたりします。そのためたくさんの医療機器などが周りにあったりすることから精神的不安になることもあるため看護師はあたたかい態度で接することが大切です。症状や重症度によっては酸素吸入やカテコールアミンの投与が行われたりもします。

回復期の看護とは?

回復期の看護としては、再発作を起こさないように看護師が指導します。苦痛な症状がなくなると患者さんの自己判断から日常生活や行動範囲を広げてしまいがちなためバイタルサインや自覚症状を確認したり心臓リハビリテーションのプログラムにそって進めていく必要があることを指導します。

また、退院時には運動量や日常生活の範囲、社会復帰について看護師が説明します。食事については、塩分やコレステロールを制限し、動脈硬化や肥満、高血圧を予防します。ワーファリン(抗凝固薬)を服用している患者さんには出血傾向の観察やカリウム制限の食事指導(納豆は禁忌など)とともにワーファリン手帳を携帯するよう指導しましょう。

これであなたもスペシャルナース!!

以上で心筋梗塞の患者さんの看護についてお話しを終わりますが参考になったでしょうか。心筋梗塞を患っている患者さんの看護は重症化しやすいため看護を1つ行うだけでもハラハラドキドキすることもあります。

ですが、看護師に心筋梗塞についての正しい知識があればどんな看護をすると患者さんの苦痛が取れ安心した毎日を送れるかもわかるはずです。今回のこの記事を参考にしていただき心筋梗塞の患者さんへの看護を自信を持って行いましょう。
タイトルとURLをコピーしました