傲慢な人の心理+特徴
典型的なタイプの「嫌な人」である傲慢な人は、必ずどこにでも居るものです。人を見下す、偉そう、横柄で無礼…。そんな嫌な人はあなたの周りにもいませんか?こういった振る舞いをする人は当然のようにほかの人からは敬遠され、反感を買いやすいです。プライベートな人間関係であればある程度回避することもできるかもしれませんが、仕事となるとそうも言ってはいられませんよね。同じ社内の同僚や先輩あるいは上司が傲慢な人であった場合、ストレスをため込まないように上手く付き合っていかねばなりません。 その為にもまず傲慢な人の特徴や、そういった人たちはどんな心理でそういった振る舞いをするのか考えてみましょう。
傲慢な人は人一倍プライドが高い
傲慢な人は他人を見下し、いわゆる「上から目線」の言動が目立ちます。なぜなら自分に絶対的な自信を持ち、他人よりも自分が抜きんでている存在だと信じて疑わないからです。根拠なく自分以外の人間を劣っていると見なし、否定します。そのため、仮に仕事でフォローしてもらったり助言をもらったとしても素直にお礼を言うことはまずありません。おそらくズレた言い訳か憎まれ口が返ってくるか、あるいは「当然のこと」と澄ました顔で気づかないふりをすることも。自分より劣っている人間に素直にお礼を言うのは、プライドが傷つくため傲慢な人にとって耐えがたい屈辱です。 そして傲慢な人は他人からの意見は強く批判する反面、自分自身の意見を否定されるのが大嫌いです。常に自分の言うことが一番正しいと信じているので、その考えを否定されるのは我慢ならないのです。
他人には絶対に負けたくない!
行き過ぎた競争心や対抗意識が強いのも傲慢な人の特徴です。何かと鼻息が荒く他人より自分が優れていると証明したがります。先述のように、プライドが高いので他人に負けることは「自分が一番」という信念が崩れることになりますね。なのでこういった人たちは、仕事の結果だけにとどまらず人間関係でも「マウンティング」をしてきます。人との交流の中でこうした人がいると、それだけで関係がギクシャクしやすくなります。しかし、傲慢な人からすると大事なプライドを守るための行為なので、時には敵意をむき出しにしてくるわけです。些細な物事にも自分で優越をつけて固執しているので、周囲の人も「またか」とうんざりしてしまいます。
傲慢な人は実は…
何かと上から目線で高圧的。こういった人に遭遇すると委縮してしまい、怖い人だと尻込みしてしまうかもしれません。しかし、むしろその逆です。「弱い犬ほどよく吠える」という言葉があるように、本当に強い人は他人に圧力をかけて自分の強さをアピールしたりなんてしないものです。傲慢な人は実は臆病で気の小さい人なのです。自分自身の強さに自信がないからこそ、自分より「下」と見なした人間をターゲットに傲慢に振舞います。そうして他人が委縮したり気を遣っている様子をみてプライドが満たされ、安心しているのです。自分に自信がないと認めるのは傲慢な人にとってアイデンティティが揺らいでしまいます。自分を変えることは決してせず、下を見て優越感に浸るか、あるいは上に立っている人間を自分より下に引きずり降ろそうとします。
他人を見下す
傲慢な人は他人を見下しています。例えば仕事で業務のスピードが遅い人や何かミスをしてしまった人がいた時は、その人を徹底的に攻撃します。仕事の出来をねちねちと批判するのは勿論、人格まで攻撃してくる人もいます。他人よりも自分が優れていると信じているのですから、自分より下の人間を見つけたら自己肯定のためすかさず批判してくることでしょう。傲慢な人の自分本位なプライドを満たすための行為なので、当然他人を慮った言動はしません。わざわざ他人の心を傷つける言い方をすることがあるのでその場の空気が悪くなることもしばしば。
人に感謝することができない
人と円滑な関係を築くために必要なのは感謝は大切ですね。生きていくうえで誰かに感謝する場面は毎日のようにあり、あなたも人から「ありがとう」と感謝されたら気持ちがいいですよね。しかし傲慢な人はそれができません。特別な場面でなくても生きていれば必ず誰かしらに支えてもらっているものですが、傲慢な人は「自分一人でここまで生きてきた」と考えています。人は決して一人では生きていくことができないものですが、傲慢な人はそう考えません。 仮に誰かに何かしてもらっても当たり前と捉えているのでありがとうと感謝することができないのです。仕事でなにかやり遂げたことがあったとしても、助力してくれた人たちや支えてくれたひとたちのことは都合よく忘れ、「すべて自分の実力だ」と思い違いも甚だしい考え方をします。周囲への感謝をいつも忘れない人は、傲慢な勘違いをすることはありませんよね。
傲慢な人への対処方法
できれば嫌な人とはかかわりたくないものですが、仕事となると逃げることはできません。 相手を刺激せず、そしてあなた自身がいらぬストレスを抱えないために、どのように接しておくのが正解なのでしょうか。
傲慢な人への接し方その①とにかくおだてておく
自分が一番だと思っている人のプライドを傷つけてしまうと、とても面倒なことになるのは想像に難くありません。目をつけられて重箱の隅をつつくようにアラを探してきたり、あなたへの言動が攻撃的になったりするのは目に見えています。であれば業務に支障が出ない程度に傲慢な人を褒め、おだてておき、人間関係でもマウンティングしてくる人ならば気のすむようにさせておきます。 もしもあなたが対抗意識を持って少しでも上位に立とうとすると、相手はそれ以上に「自分が上だ」と認めさせようとしてきます。どちらが上か・下か等とくだらないことでエネルギーを消費するのは時間の無駄です。傲慢な人の挑発にのってしまうのは、同じ土俵に立ってしまうのと同じこと。幼稚な対抗心に貴重なエネルギーを燃やすより、あなたにはもっと他に熱心にやるべきことがあるはずです。
傲慢な人への接し方その②嫌なことを言われても真に受けない
傲慢な人から嫌味やわざわざ角のたつことを言われたとしても、そのたびに真に受けて落ち込んでいたらあなたの身がもちません。落ち込んだりしたらそれこそ傲慢な人の思うつぼです。人の落ち込む様子や委縮する様子を見てゆがんだプライドを満足させているのですから、わざわざそんな愚かな人にあなたの貴重な時間を消費することはありません。時は金なりと言うように、あなたが苛立っていたり落ち込んでいた時間で仕事のひとつも片付いたかもしれないのです。傲慢な人から攻撃されて落ち込みそうになったら、すぐに今自分がやるべきことを考えるのです。 あなたの人生の時間は一度きりです。イライラしたりうじうじと落ち込む前に目の前の仕事をさっさと片付けてしまいましょう。
傲慢な人への接し方その③必要以上に消極的にならない
傲慢な人は人間関係でも上下にこだわります。いちどマウントが取れると判断した相手には徹底的に見下してきます。あなたがなんとかそれを覆そうとしても、強い圧力をかけてくることが考えられるので、おそらく相当な精神的苦痛を味わうことになるでしょう。そうならないためにも、やはり最初が肝心です。傲慢な人のプライドを傷つけても目をつけられてしまいますし、かといってあまりにも委縮し顔色をうかがうようなそぶりを見せても格好のターゲットにされてしまいますね。であるなら一定の距離を保ち、極力近寄らないようにするのが最善と言えます。 そうすることがむずかしい場合にはできるだけオドオドせず、あくまでも毅然とした態度で接するのが無難です。人は目の前にいる人の印象の多くを視覚で判断しています。なので高圧的な言動をされても怯んだように目線をそらさないようにしましょう。終始見つめているのも相手に攻撃的な印象を与えますので、適度にそらしてください。 そしてどうしても話さざるを得ない時には、できるだけはきはきとしゃべるのが好ましいです。小さな声で尻すぼみにしゃべってしまうと、相手に怯えているかのような印象を強く与えます。要件も最低限のことを短く簡潔に伝え、早めに目の前から立ち去りましょう。
傲慢な人は因果応報と言われる
因果応報とは、他人にした行いが自分にも返ってくるというもの。傲慢な人が自分の愚かさを顧みず生きていると、いつか必ず報いを受ける時が来るでしょう。傲慢な人は他人を踏みにじる言動を繰り返し、人の心を傷つけます。そんなことばかりして生きていれば、遅かれ早かれ孤立し、淘汰されます。仕事をする上でも、人との信頼関係やつながりは切っても切れないものです。そんな大切なものを自ら遠ざけ軽んじているのですから、手ひどいしっぺ返しを食らうのは当然ですね。