社会主義と共産主義の違い｜資本主義/民主主義/自由主義

社会主義と共産主義の違い

いま､社会が食い違っているのも､主義が違うからと推測できます｡ついつい主義は同じでいることはできないものかと考えてしまうのですが､それぞれの国が､それぞれの主義を持ち､進んでしまっています｡

いま､相手国が､自分国に足取りを合わせろと主張することよりも､相手の主義を理解することが大事です｡そもそも､社会主義と､共産主義について､多くの人たちが当たり前にその名前を言うものの､意外とそれが何か区別することって難しくもあります｡

資本主義

もう一度､学生目線で資本主義はなにかということからはじめた方がいいでしょう。そもそもわかっているつもりで､多くの人たちが、それがなにか他者に説明できないのではないでしょうか。

自分自身ではわかっているつもりでも言葉にすれば言えないことって結構多くあります｡高校で学んでいる日本史や世界史、公民は「資本主義」が必ずキーワードになります｡資本主義を理解しない限り､世界像､時代像をつかむことができないでしょう。資本主義は､まずお金のことと言っていいでしょう。ただし､100円ショップで買い物をするような小さな額ではなくて､ある程度大きなお金をここではイメージしてください。私有財産は認められており､それは資本を自由に持っていいということです｡

ある程度大きなお金

ある程度大きなお金を持っている人がそのお金を元手にして､利益を追求することができるシステム､自由に経済的活動をすることができるのが資本主義のさすものです｡

もちろん､日本は､資本主義のシステムを採用しています｡誰もが､資本を元手にして自由に会社を作ったりすることができます｡あまりにも､資本主義のシステムが身近なので､わからないという問題が起こっているのではないでしょうか。このような話しをすればしたで､またまたそんなの当たり前でしょうという人たちもいます｡そうです､資本主義のシステムは､日本にとって当たり前のことです｡しかし､理解しなければならないのは､それが当たり前でない国も存在していることです｡ですから､国は体質として共存せず､対峙してしまうことになります。

社会主義

資本主義のシステムと対峙して､しっかり理解しておかなければならないのは､社会主義です｡みなさんは､資本主義のシステムが当たり前という国で生活をしています｡

資本主義のシステムはみなさんにとってしっくり来るものでしょうか。もし､影の部分が存在していたとすれば､その影の部分を改善しようとしたものが社会主義の意図です｡みなさんが資本主義のシステムに従い､会社を設立します｡会社を作れば､今度は､会社を維持しなければならないというモチベーションが自ずと誕生します｡しかし､それは簡単に見えて簡単にできることではありません｡それは､自由な経済活動が認められているせいです｡

自由

それぞれが自由であれば､自由な相手を蹴落として上をいかなければ資本主義のシステムの自由など獲得できないです｡

資本主義のシステムの中で､必然的にライバルが存在し､競争を強いられることになります。その中で､みなさんは会社を存続させるという意思を持つ必要があります。資本主義のシステムの中､生き残る会社もあれば､ライバル競争に負けて倒産してしまう会社もあるでしょう。

勝つ会社

勝つ会社があれば､負ける会社もあるということです｡負ける会社の存在によって､社会全体の失業者の問題も不安視しなければなりません。

ここの部分は､資本主義のシステムの影の部分と捉えていいのではないでしょうか。国の経済が､資本主義のシステムでないのなら､このような問題は起こらない可能性は充分あります。そこで登場して来るものが社会主義です｡資本主義では､個人に任せられた主義形態があり､そこに必然的に過剰生産が起こります｡自由の追求は､つまり過剰であり､弱者を生むことです｡そうなら､管理を個人に任せてしまわないで､国に任せてしまおうというのが社会主義のシステムです｡