DV加害者、被害者の心理|共依存の心理/別れられない/離れられない

人の心理

DV加害者/被害者の心理

DV加害者、被害者の心理|共依存の心理/別れられない/離れられない

あなたはDVという問題についてどのくらい知っているでしょうか?最近では広く一般的にDVという言葉が浸透していますが、DVとは一体どんなものなのでしょうか。DV加害者や被害者の心理について、今回は詳しく紹介していきます。

まずはDVについて、その定義と種類を見ていきましょう。

DVとは

最近ではDVという言葉を耳にすることも多いと思いますが、あなたはDVという言葉をご存知でしょうか。DVとはドメスティック・バイオレンスの略で、英語ではdomestic(家庭の)violence(暴力)と書きます。元々は同居関係や内縁関係にあるパートナーから受ける家庭内暴力のことを指していましたが、最近では婚姻関係の有無を問わず恋人などの近しい人との間に起こる暴力全般を指すことが多いです。

一括りにDVといってもその種類はいくつかあります。簡単に説明していきましょう。

経済的DV

経済的DVとは、生活費を渡さない、働きに出ることを強制的に禁止するなど、パートナーの金銭的な自由を奪うことで相手を追い詰める暴力行為のことを指します。あなたのパートナーはどうでしょうか。あなたの知らないうちに借金を重ねていたり、家のお金を無断で使っていたりしませんか?理不尽な理由で無理矢理に仕事を辞めさせられたりしたことはないでしょうか?この他にも家計の一切を握られて、生活費を貰えないなどのようなこともあります。これらのようなことがある場合、それは経済的DVを受けていると言えます。

社会的隔離

社会的隔離とは、親兄弟や友人との交友関係を一切禁止したり、携帯電話やパソコンを持つことを禁止したりするなどして、社会から隔離させることで相手を追い詰める暴力行為のことを指します。あなたのパートナーは外出先や電話の相手を事細かにチェックしてきたりしませんか?友達だけでなく親兄弟との交流も禁止する、外出も思うようにさせて貰えない、などの行為が見られる場合は、社会的隔離を受けていると言えます。

身体的DV

身体的DVは最も広まっているDVの認識であると言えます。殴る、蹴る、首を絞める、叩く、物を投げる、突き飛ばすなどの物理的な暴力だけでなく、怪我をしているのに必要な医療を受けさせない、明らかに必要な冷暖房をつけさせない、季節にあった衣服を着させない、などというようなことも身体的DVに含まれます。食事を極端に制限されたり、与えて貰えなかったりされていませんか?その他にも日常的に殴られたり、時には刃物を突きつけられたりする、などのようなことが日常的にあれば、身体的DVを受けていると言えます。

精神的DV

精神的DVとは、大声で怒鳴ったり、無視をしたり、電話やメールなどを無断で逐一チェックするなどして、精神的に相手を追い詰める暴力のことです。あなたのパートナーは常に命令口調であなたを脅したりしませんか?人の前で罵られたり、殺す、などと脅迫されたり、精神的に負担になることをわざと繰り返されたりすることを日常的に受けているようであれば、精神的DVを受けていると言えます。

性的DV

性的DVとは、過度に嫉妬したり、性交を強要したりするなどパートナーを性的に心身ともに傷つける暴力のことを指します。あなたがもしパートナーから無理矢理に性交渉を強制されていたり、避妊をして貰えない、不道徳な行為を強要される、ストーカーのように嫉妬される、などのことを日常的に受けているならば、性的DVを受けていると言えます。

DVをする加害者の心理

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DVの種類について見てきました。こういったDV行為に走ってしまう心理とはどういうものなのか気になりませんか?DVをする加害者の心理が一体どういうものなのか見ていきます。

認められたいという承認欲求

DV加害者には自分を分かってほしいという心理が強く働いていると言われています。この自分を分かってほしい欲求のことを承認欲求と言います。承認欲求が満たされないと、自分の中に起こった怒りをコントロールできなくなり、恐怖を与えたり暴力に発展していきます。これは、暴力を行うことによって、パートナーを自分の思う通りにさせようとする心理が働いていいるのです。DV加害者は暴力を行うことで自分の承認欲求を満たそうとしているのです。

DV加害者になってしまうことの原因の1つとして親との関係が大きく影響されていると言われています。加害者自身も親から虐待を受けていた、親のDVを見て育ってきた、など、自分を認めてもらうという経験が少なかった人が大人になってDV加害者になってしまうというケースが少なくありません。認めてもらうことが少なかった人はより強く承認欲求を持っており、その承認欲求の多くはパートナーに向けられるのです。パートナーに認めてもらいたいという強い心理がいつの間にか執着へと変わり、その欲求が満たされないと怒りが強くなってしまい、その解決方法が暴力しか知らない加害者は暴力へ向かってしまうのです。
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