独身の老後は悲惨?|独身の老後の資金や不安
ターニングポイントの迎え方
両親の介護が必要な時に、独身者はパートナーに相談できません。介護する人を雇う金銭的余裕がない場合、自分が仕事を辞めて介護に専念する場合があります。しかし、その決断は共倒れになる危険があるのです。今は少子高齢化が進んでおり、今より10年後、10年後より20年後には更にその形で進むでしょう。その対策を国でも取り始めています。
両親の介護が必要になった時に、自分で決断をする前に、区役所・市役所や地域包括支援センターに相談しましょう。介護を共倒れとするターニングポイントにならずに済むためにも、恥ずかしがらずに実情を話して下さい。独身の老後の不安は既婚者も同じです
老後の不安といえば、病気や介護が必要になった時です。それは、既婚者も独身者も変わりません。既婚者と独身者の違いは、老後に病気や介護が必要になった時に、頼れるパートナーや子供がいるかどうかということです。この点が独身者の老後を不安にさせているのです。
しかし、パートナーや子供がいても、実際はできることに限りがあります。パートナーも同じく年老いています。子供も仕事や自分の子供達のことで手一杯ですから、実際は病院や施設に頼る部分が大きいのです。孤独に寂しさを感じますか?それとも自由を感じますか?
孤独であることは自由でもあるのです。独身者は、「1人の楽しさを知っていて独身を選んだ方」と、「結婚を望んでいて結婚には至らず独身になった方」との2通りあります。前者の場合は、孤独を楽しむ術を知っているでしょう。老後に至るまで孤独を愛し、楽しんできたわけですから、老後に寂しさではなく、自由を感じていることが難しくはないはずです。
しかし、後者の「結婚を望んでいたにもかかわらず独身になった方」は、老後の孤独を自由であると考えるのは難しいでしょう。老後の孤独を寂しいと思われる方に、目線の変え方をご紹介します。孤独だから寂しいのではありません
老後に子供や孫に囲まれる生活、介護が必要になった時に子供達が介護をしてくれる姿を想像していませんか。しかし、それは表面的な姿なのです。子供や孫に囲まれて幸せそうに見えても、実際は老体に鞭を打って孫の面倒をみたり、子供の家や車のローンを肩代わりしたりということも少なくないのです。
介護が必要になったとたんに、介護施設に入れられて、家族は滅多に会いに来ないという話も珍しくありません。独身でしたら、老体に鞭を打って孫の面倒を見ることはありません。子供を独立させた後まで経済的な援助をする必要もないのです。家族がいて、介護施設に入居した時に誰も会いにこない寂しさは、想像できますか。