ダスカロスとは?
ダスカロスとは「世界一のヒーラー」「20世紀における最も偉大な霊性の教師」と呼ばれたキプロス生まれの思想家、スティリアノス・アテシュリスの通称です。ダスカロスとはギリシャ語で「先生」という意味を持っています。ダスカロスは生涯に渡りヒーラーとして多くの人々を無償で癒し、また人々に霊的な真理を教え続けました。
素晴らしい力と霊的な知識を持ちながらも、その姿勢は至って謙虚で、自分は偉大な聖霊のチャンネルに過ぎないとし、報酬を受けず、また自分が神聖化・特別視されるのを避け、あくまで自分は他の人と同じ存在、同志であるという姿勢を貫きました。 「真理探究のためのシステム」として知られる、100を超える学習サークルの指導者として活躍していたダスカロスには、亡くなった後も根強いファンが世界中におり、ダスカロスの教えを伝えるワークキャンプが開催されています。ダスカロスの教えを学ぶ際の注意点
ダスカロスは偉大な霊性の教師でしたが、自分の語る言葉であっても決してそのまま鵜呑みにしてはいけない、瞑想などのワークもすべて自分で実際に試し、人の言葉をそのまま盲信するのではなく、自分が体験した経験から主体的に判断しなくてはならないと教えました。人間が他人の言葉を無条件に信じてしまうことの危うさについて、ダスカロスは警告しています。
ダスカロスの瞑想方法とは?
ダスカロスは7歳のときに、自らのガイドであるヨハナンによって与えられた「7つの約束」において、毎日 「絶対無限の存在」 について瞑想し、熟考することを約束しました。「絶対無限の存在」 とはダスカロスが好んで使った、宗教色を排した神を意味する表現です。
ダスカロスは瞑想によって「現在のパーソナリティー」、つまり自分の主観的経験を乗り越えて、普遍性や永遠性との一体化ができるとして、人々に瞑想を勧めました。ここではダスカロスの瞑想方法についてご紹介していきます。瞑想におけるレベルとは?
ダスカロスは瞑想にはレベルがあり、次々と飛ばして習得していくのではなく、自分の段階に合わせてゆっくりとマスターしていくことが重要だと説きました。瞑想の最初の段階は「ミクロコスモス」と呼ばれる領域で、「現在のパーソナリティー」、つまりエゴイズムを浄化していくことを目的としています。たとえ瞑想をマスターした人でもエゴイズムが沸き上がるのは仕方のないことで、常にエゴイズムを警戒し注意を払うことが必要とされます。
より高いレベルの瞑想では、原因、原理、イデア、そして法則を探求し、同期させ、最終的には一体化させることを目的としています。瞑想過多による危険性について
ダスカロスの教えでは瞑想している精神の状態と、通常の精神の状態に隔たりを作ることに反対しています。瞑想過多による危険性として、瞑想している精神状態と通常の精神状態との間に極端な分離感ができてしまい、健康を害してしまうことが挙げられます。
ダスカロスは瞑想過多により神経システムに深刻なトラブルを起こした人を数多く診ており、瞑想ばかりして日常の生活、および他人への奉仕をおろそかにすることや、神秘的な世界を賛美して世俗的な世界を下に見ることを否定しています。一日の瞑想時間は?
ダスカロスは瞑想過多によりトラブルを起こした人を目の当たりにしてきた経験から、瞑想の適切な時間は1回15分程度、長くても20~30分程度で、1日に2~3回程度としています。
ダスカロスは1日に7時間瞑想することや何ヶ月も人里を離れて瞑想することより、その時間を用いて同胞への奉仕に当てることが重要と考え、瞑想する時間を持ちながらも世間や現実世界としっかり向き合う大切さを説いています。予備瞑想とは?
ダスカロスが提唱するエクササイズの多くは、ここでご紹介する「予備瞑想」から始まります。予備瞑想を朝一人で行うことで、自己のパーソナリティーを調整し、調和を取り戻し、肉体を活性化させ、その日すべきことに意欲的にチャレンジできます。
予備瞑想の具体的な方法は、ダスカロス日本語版ホームページ内のオンライン・レッスンの、「エソテリック・プラクティス」にて紹介されています。予備瞑想以外の瞑想の方法は?
予備瞑想以外の瞑想については、ダスカロスの著書「エソテリック・プラクティス―キリストが遺した瞑想法とエクササイズ」において詳細なワークの説明があります。詳しくは下の「ダスカロスに関するおすすめの本は?」の項目でご紹介しています。
ダスカロスに関するおすすめの本は?
世界一のヒーラー、そして霊的な教師として生きたダスカロスに関する書籍にはどんなものがあるでしょうか。ここではダスカロス自身が書いた書籍や、ダスカロスについて第三者が記した書籍など、ダスカロスに関するおすすめの本をご紹介します。
メッセンジャー
「メッセンジャー」は偉大なヒーラーにして霊的な教師であるダスカロスとその教えについて、アメリカの社会学教授キリアコス・C・マルキデスがダスカロス本人に許可を取り書いた本です。名声を嫌ったダスカロスが取材に許可を出したのはマルキデスだけで、「メッセンジャー」は欧米で発売されるとベストセラーになりました。
教授とダスカロスとの出会いから、ダスカロスと教授の対話、ダスカロスがヒーリングしてきた実例を通して、霊的な真理をわかりやすく記しています。またこの本には教えだけではなく、ユーモアにあふれ謙虚な姿勢を忘れないダスカロスの人間性が生き生きと描かれています。