車の車検の期限の確認方法・支払い期限・ギリギリに受けるリスク

車・ドライブ

リスク回避は計画的に

車検をギリギリに受けるリスクは無計画というのがキーワードです。車に乗るときはバックミラーに隠れているシール(検査証票)をチラリとみて有効期間(期限)満了の日を確認して、数か月前から業者さんを選定したり、支払方法を確認したり、異常はないかと車を細かくチェックして、大切に乗ることが大事です。

日頃から車を大事にしているとちょっとした異常に早く気がつき、ひいては修理費用の低減につながります。

車検の際に発炎筒の期限が切れていたら通らないのか

車の車検の期限の確認方法・支払い期限・ギリギリに受けるリスク

自動車に設置する義務があるのは、発(炎)筒です。発(煙)筒ではありません。発煙筒は煙で異常を知らせますが、発炎筒は主に発光することで警告することができます。道路上で車が故障して発炎筒を使わざるを得ないとき、発煙筒だと煙で視界が遮られてしまう可能性があります。これでは二次災害に繋がりやすく危険です。

では、この発炎筒の使用期限が切れていたら車検は通るのでしょうか。結論からいいますと、とおりません。発炎筒は道路運送車両法上「非常用信号用具」に該当します。車検の際には、その有無が確認され、これが備えられていないと合格できませんが、検査場にてその有効期限が確認されることはないので「車検を通過」してしまいます。 しかし、用を足さない可能性のある「非常用信号用具」は保安基準を満たしていないので、良心的な業者なら取り換えを勧めることでしょう。400円程度で購入できますのでしっかり備えておきましょう。

車検の有効期間(期限)が1年の車

昔は、新車登録から10年を超えた車の車検の有効期限は1年おきという時代がありました。法改正後、10年を超えても2年おきとなったので、今でも勘違いする人もいるでしょう。車メーカーの技術の進歩で車の作りがしっかりしてきたことなどから2年おきの車検となっています。

事業用車両

車検の有効期限が1年おきの自動車の例としては、バス、タクシー、トラック、レンタカーなどの事業用車両をあげます。なぜ1年おきかということについては、ご想像どおりですが、その安全性能を一般車両以上に確保することが目的です。

一般的に自家用車の年間走行距離は1万キロといわれています。一方、タクシーは1年で7万キロや10万キロは当たり前、バスに至っては、東京大阪間を往復するだけで約1,000キロ走行します。それを年間300往復すると仮定したら、その距離30万キロです。地球を約8周する距離に相当します。それを考慮すると1年に1度車検を受ける意義がよくわかります。

車検の有効期限の延長方法

車の車検の期限の確認方法・支払い期限・ギリギリに受けるリスク

人間、ときに忘れる動物です。大事なことであろうが何だろうが忘れることもあります。それが車検の有効期限であったとしてもです。大切なのはそれにどう対処するかです。

通常、車検を受けなければその有効期を延長することはできません。しかし、いろいろな事情で車検が切れてしまったら仮ナンバーを申請することができます。 これは、「自動車臨時運行許可申請」といいます。継続車検を受けるためなどの理由がある場合、市区町村役場および陸運局にて申請します。その有効期間は最長5日間です。申請料は自治体によって異なります。参考:運輸支局では750円です。

必要書類と条件

車検の有効期限が過ぎてしまったときに、市区町村役場および陸運局にて仮ナンバーを申請します。その際に必要な書類などは、(1)車検証、(2)本人確認のための運転免許証など、(3)自賠責保険証明書の原本、(4)車検証、(5)印鑑(判子)です。ただし、自賠責の有効期間が切れていると申請できません。その時は、自賠責保険を更新しておきましょう。

車検が切れた後、改めて車検を受けるときの費用など

特に変わりません。新規車検と継続車検の違いは基本的にはありません。しかし車検の有効期限が切れたり、車を使わなくなったり、諸事情により車を放置していた場合、車が傷んでいる可能性が高くなります。するとその点検・整備にお金がかかる可能性があること、仮ナンバーを取得したり、レッカー車を手配することなどの手間ひまがかかる分、費用がかさむことになります。

車検の意義

車の車検の期限の確認方法・支払い期限・ギリギリに受けるリスク

ここまで車検の有効期限の確認方法について整理しましたが、車検の大切さとその意義についてもお伝えしてみました。愛車に命を預けるのですから、日頃から車を大切にすることが第一歩です。

車を所有するということは、自らの命と家族の命を守ること、社会的な責任を果たすという義務があります。車検の有効期限を確認することもその第一歩。車を大切にしたいというこの気持ちが車にも伝わって、車もそれに応える。すると充実したカーライフを送ることができるでしょう。
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