さらに、2017年に国土交通省はナンバープレート自動読み取り装置の公開デモを行いました。これは、道路を走る車のナンバーを瞬時に読み取り、ただちに車検切れ車両を捕捉するというシステムです。このように「車検の有効期限の切れた車」を取り巻く環境は徐々に厳しくなっています。
車検の支払い期限
車検費用の支払期限を解説する前に、簡単に車検費用の内訳を解説します。車検費用は大別すると「法定費用」と「点検・整備費用」があります。法定費用はつまるところ税金と保険料です。点検・整備費用はその名のとおり、修理する箇所があれば修理を行ったり、保安基準項目に従って車両の部品性能が維持されているか、故障などがないかを点検する費用です。
業者さんによっても、車の種別によっても、どれだけ車を大切に乗っていたかによっても大きく異なり、同じ車種でも同じケースはありません。そして絶対に必要となるのが「法定費用」これはどの業者さんに頼んでも同じ金額です。前払いを求めることも
業者さんによっては、この法定費用を理由に前払いを求めることもあります。なるほど「税金と保険料」を誰かに支払ってもらうというのは変ですから、いっていることは正しいです。また、クレジットカードを利用するのか、現金で支払うのか、分割払いはできるのか、どのような車検方法を使うのかによっても話は変わります。
ユーザー車検
文字どおり、業者さんに頼まず自分(ユーザー)で車検を受けることです。この場合、陸運局まで車両を持ち込んで検査します。陸運局では現金で即日支払うことになります。車検の期限が過ぎてしまうと、レッカー車で移動したり、仮ナンバーを取得したりと手間がかかるのでこちらは、車検を計画的に進めることのできる方向けです。
車検代行業者
ユーザー車検を代行する業者さんに頼む場合は、法定費用のみ現金で支払い、代行手数料や点検費用はカードで支払うことができる場合もあるでしょう。この場合は、代行業者さんへ確認してください。車検の有効期限が過ぎてしまうとコストもかさむし手続きも煩雑になります。支払い期限はいつなのをチェックする前に、車の車検の有効期限を確認しましょう。
カー用品店、車検専門店
例1:オートバックスにて車検を受けた場合、法定費用は現金にて支払い、その他の点検費用と整備費用はクレジットカードで支払うことができます。
例2:イエローハットもオートバックス同様、法定費用は現金にて支払い、整備費用はクレジットカードで支払うことができます。 例3:車検の速太郎は現金が原則。フランチャイズ店によっては点検・整備費用をクレジットカードで払うことも可能でしょう。確認してみて下さい。格安車検は、コストをギリギリまで落としていますので、最低限の利益を確保するには、日本のクレジットカードの利率では厳しいでしょう。 例えば5万円の点検・整備費用をカードで支払う場合、店側が5％の手数料を支払うとするとその額2,500円。格安料金の中で、この金額は利益を圧迫するといえます。よって、車検費用の支払期限は、検査完了後、納車の際に即日支払うのが一般的でしょう。熟考する暇がないときの駆け込み寺
車検の期限が迫った時は、あれこれ熟考できません。そんなときは有名チェーン店に駆け込むのが1つの策です。車検費用の交渉に応じてくれる可能性はほとんどない代わり、明朗会計です。
時間が無い、車検の期限が迫っていることだけは知っている、でも自分にぴったりの車検業者や方法などがわからない。そんなときには、迷うことなくあなたの近くのカー用品店、車検専門店へ駆け込みましょう。民間整備工場、ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、カード払いに対応していることが多いですが、民間整備工場だと現金のみの場合もあります。ただ、なじみの整備工場だと給料日まで待ってもらえる可能性もありますので事前に相談しましょう。
期限ギリギリに車検を受けるリスク
無計画の場合は全てにおいて焦ります
たとえ、車検の有効期限ギリギリの日に車検を受けるとしても、それが計画どおりなら全く精神衛生上のリスクはありません。心配性の人ならその日に自然災害が起きないかとか、急な予定が入ってしまうとか、余計なことを考えすぎることもあるでしょう。
しかし、本当のリスクはそれが無計画だったときに発生します。数日前に車検が切れることがわかってもどの業者を選ぶのか、業者さんが決まったとしても代車はあるのか、そもそもこんなにギリギリで予約は取れるのかなど、さまざまなハードルが待ち受けています。 そして、車検代は5万～10万円前後という金額ですから、これこそ計画的に準備する必要があるのではないでしょうか。