車の車検の期限の確認方法・見方
一口に車検とはいうもののいったい車検ってなんだろう。2年に1度受けなければならない検査はとてもお金がかかるものというイメージでしょうか。車検の有効期限はいつなのか、なにを確認すればその期限がわかるのか、リーズナブルに受ける方法はないかなど、いろいろ疑問がわいてきます。
そんな疑問をここで一つひとつ解消していきましょう。ここでは、車検の有効期限、主に普通車と軽自動車の自家用乗用車について解説しています。 車検は、正式には自動車検査証といいます。車両の保安のため、法律に基づいて受ける自動車の検査、書類、制度のことです。そのイメージは諸外国に比べて車の税金はかかり過ぎる、車検の受付で説明を受けても何を言っているのかチンプンカンプン、何のお金を払っているのかさっぱりわからない、といったところでしょうか。始まりはいつ
その車検制度が始まったのは、1930年でした。最初はバスやタクシーなどの事業用車両の安全を確保するために整備されています。この頃は、車検制度において一般車両は対象外でした。
当時、車の免許を取得すると大型自動車から自動二輪車までのほとんどの自動車を運転できました。1950年(昭和35年)頃まで125cc以下の原付は、免許が不要で許可をもらうと14歳でも運転できたことなど、運転免許制度の変遷をひもといてみると興味深いことがいろいろあります。 その中でおもしろいと思ったことがその有効期限。昭和27年、それまで車検の有効期限はすべて1年でしたが、旅客運送事業用自動車は9ヶ月に変更したという事実です。その時代背景は知る由もありませんが、時代とともにルールも変化するのがよくわかります。2年に1度やってくる車の車検
さて、2年に1度(新車は新規登録から3年)やってくる車の車検の有効期限が迫ってくると、費用や手間ひまを考えると頭が痛くなる人もいるでしょう。でも、それは日本においてある一定の車の安全性能を確保する大事な制度です。忘れずきちんと受けましょう。では、車検の有効期限はどうやってチェックすればいいのでしょうか。
車検の有効期限の確認
シール(検査証票)を見る
車のフロントガラス中央上部、バックミラーの裏側にあるシールを見ましょう。これは検査証票といって車検証と一緒に発行されます。このシールを運転席から見ると、「自動車検査証の有効期間が満了する日」と小さなシールに大きな文字で書いています。この日が車検の有効期間が満了する日、すなわち車検の有効期限ということになります。この有効期限まで公道を堂々と運転できるということです。
一つ、注意すべきことは、ちゃんと運転席に座って年月日を確認すること、元号と西暦を勘違いしないことです。このシール(検査証票)を車の外から見ると有効期限の「年月日」ではなく、「年と月」しか表示されていません。「29・12」と表示されているなら、平成29年12月末日まで車を走らせることができると勘違いする人もいるでしょう。車検の仮シール(保安基準適合標章)の有効期限
適合証と適合証票について整理します
シール(検査証票)は、車検が終了すると車検証とともに運輸支局から発行されます。ただ、格安車検の業者さんで1日で車検を済ませたとしても、新しい車検証とシール(検査商標)が手元に届くまで数日かかります。
その時に、車検証と検査証票の代わりになるのが「保安基準適合証」と「保安基準適合標章」です。この2つのおかげでわざわざ車両を運輸支局に持ち込まずに、新しい車検証と検査表証を発行してもらうことができます。しかし、車検証と検査証票の代わりになるとはいってもその有効期限は最大15日間。業者さんから新しい車検証ができたと連絡を受けたら速やかに受け取りましょう。車検の期限が切れたらどうなるのか
車検証の有効期限とそれを確認する方法がわかりました。では、車検が切れてしまったらどうなるのでしょう。答えはシンプル。その車を自宅の駐車場に放置しても、何も起きません。ただ、車検の有効期限が到来し、過ぎてしまうだけのことです。ナンバープレートの抹消手続きをしなければ毎年自動車税の納付書が届きますが、それ以上の問題は、その車で公道を走った途端に違法となることです。
無車検運行と無保険運行。それぞれ道路運送車両法、自動車損害賠償保障法に定めるところにより6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金、1年以下の懲役または50万円以下の罰金です。 車検が切れると、それと同時に自賠責保険も切れていることが多いので合わせて80万円以下の罰金を納める可能性が出てきます。そして道交法施行令によると違反点数は6点です。この点数は前歴がない場合ですので、酒気帯びなど他の重大な違反があればもっと大きくなります。