腰椎圧迫骨折の患者さんの看護目標とは?
腰椎圧迫骨折の患者さんの看護目標には以下のものがあります。
①痛みの緩和
腰椎圧迫骨折の患者さんの1番の目標は、痛みを和らげてあげることです。痛みがあるうちは中々眠れず不眠になる場合もあるためよく眠れるような援助も目標に入れましょう。
②ADLの維持
腰椎圧迫骨折の基本的な治療は安静にしコルセットなどの保存療法です。なので、入院などの必要はないことが多いです。しかし、高齢者の人で一人暮らしをしていたり社会的なことを含めて入院するケースもあります。
入院した場合、ベッド上で過ごす時間が多くなり普段していたことができなくなり寝たきりになる可能性があります。そのためADLが落ちやすくなります。そのため、腰椎圧迫骨折になる前のADL(日常生活自立度)の状態に戻してあげることも目標のうちの1つです。腰椎圧迫骨折の患者さんの看護をする際の観察項目は以下のもがあります。
腰椎圧迫骨折の患者さんの看護計画を立てよう
腰椎圧迫骨折の患者さんの看護計画には以下のものがあります。
1.観察・アセスメント 2.痛みの軽減 3.二次的障害の予防 4.自宅復帰
1、観察・アセスメント
・痛みの有無と程度・痛みが出る行動や体勢(体位) ・痛みによる行動制限の有無・コルセットをきちんと装着できているか ・どんな痛みを訴えているのか・食事摂取量・夜間、不眠では無いか ・腰椎圧迫骨折の画像のデータ・不穏状態の有無・痛みどめや鎮痛剤を使用しているかどうか
2、痛みの軽減
腰椎圧迫骨折の患者さんの痛みの軽減としてできる看護としては鎮痛剤を使うことです。ただし、鎮痛剤を使う場合は医師の指示を受けてから使用しましょう。
また、どのような体位や体勢でいたら痛く無いかなど安楽な体位を確認しましょう。患者さんとコミュニケーションをとりながら行うのをおすすめします。痛みがある場合は自分で清潔保持を保つことができません。看護師が清潔の保持のため陰部洗浄や清拭などを行ってあげましょう。3、二次的障害の予防
二次的障害を予防するためにも早期からリハビリが大切です。医師からリハビリの指示が出たらできるだけ早く開始しましょう。そうすれば二次的障害の予防ができるだけでなくADL低下を防ぐことができます。では、二次的障害とはなんなのでしょうか?以下のものになります。
①神経障害
腰椎圧迫骨折を起こした際に背骨が潰れたりします。背骨が潰れると神経が通る脊柱管という部分が挟まってしまい神経を圧迫してしまいます。そうなると、下肢の腫れや痛みなど骨折した部分とは違うところに症状が出てくる場合もあります。
②膀胱直腸障害
こちらも①の神経障害の中に入ります。膀胱や直腸に関係する神経が腰椎圧迫骨折により圧迫されてしまうと尿意や便意がわからなくなります。そうなると、失禁してしまったりトイレに何度も行きたくなったり(頻尿)便秘になる可能性があります。
便秘などの状態が続くと腸の動きが悪くなり「麻痺性イレウス」という病気になることもあります。なので看護師は排尿・排便状況や腸蠕動の有無、腹部膨満感の有無を観察し看護をしましょう。③皮膚状態
腰椎圧迫骨折の基本的な治療にコルセットの着用をしてもらうということを先ほどお話ししてのを覚えているでしょうか。コルセット自体は硬いプラスチック製の硬性コルセットを使用します。そのため、装着した部位に発赤・湿疹ができたりします。夏場などは蒸れやすく皮膚トラブルになりやすいため注意が必要です。
4、自宅復帰
退院後の生活に向け看護師は患者さんの家族に協力してもらえるよう指導しましょう。また退院後、外来を通院しリハビリが必要な患者さんもいます。退院後のリハビリがスムーズに行えるように各部署と連携を取るのも看護師の役割です。