腰椎圧迫骨折の看護方法・問題点・看護計画の立て方

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腰椎圧迫骨折の患者さんの看護の問題点ってなんだろう?

腰椎圧迫骨折の看護方法・問題点・看護計画の立て方

圧迫骨折とは?

圧迫骨折とは、脊椎の椎体が折れる骨折です。圧迫骨折と聞くと「骨折」という名前がついているため、ポキンと折れるのを想像しませんか。ですが実際は、「潰れる」「ひしゃげる」というイメージの方があっています。脊椎や椎体と聞いてもイマイチピンとこない人の方が多いです。脊椎や椎体とは、なんのことなのでしょうか。

脊椎とは?

人の脊椎は、頭と体を含む上半身を支えています。脊椎は7個の頸椎(首)と12個の胸椎(胸)、5個の腰椎(腰)と仙椎・尾椎(お尻)からできています。

この1つ1つのことを椎体といいます。椎体自身は意外にもろくちょっとした衝撃で潰れてしまいます。脊椎や椎体が何かわかったところで次に圧迫骨折の種類について紹介していきます。

圧迫骨折の種類とは?

圧迫骨折には2種類あります。「胸椎圧迫骨折」と「腰椎圧迫骨折」です。この2つの違いは、どこに力が加わった結果、圧迫骨折を引き起こしたかによります。簡単ではありますが2つの圧迫骨折を説明していきます。

①胸椎圧迫骨折

胸椎圧迫骨折とは胸椎の椎体が潰れることです。事故など思いがけないアクシデントが起こった時になることが多いです。そのため、胸椎圧迫骨折は若い人がよくなります。

②腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折とは腰椎の椎体が潰れることです。腰椎圧迫骨折は骨粗鬆症などになりやすい高齢者に多いです。また、高齢で入院している患者さんの場合、夜間帯や明け方にトイレに行こうとしてベッドから転倒転落してなることもあります。

腰椎圧迫骨折の原因とは?

腰椎圧迫骨折を起こす原因としては以下のものがあります。

①外傷・受傷によるもの

外傷・受傷による圧迫骨折には「重いものを持ち上げた時」や「事故の時」などが挙げられます。事故といってもスポーツ事故や交通事故、転落事故など色々あります。このことが原因で起こる圧迫骨折は若い人が多いです。骨が強い男性でも事故の際に強いエネルギーが加わり圧迫骨折になるケースがあります。

②加齢によるもの

加齢による圧迫骨折では「骨粗鬆症」や「くしゃみ」「転倒転落時の尻もち」「体をひねった時」「強く前に倒れた時(前屈した時)」などが挙げられます。年齢的なことでいうと60代以上の女性や70代以上の男性に多くみられます。

高齢の女性は骨が弱くなっている人が多く立ち上がる動作をした時など何気ない日常生活の中にも腰椎圧迫骨折になる原因が潜んでいます。高齢者の人の場合、1度圧迫骨折になると若い人と違い寝たきりになるケースが多いので気をつけましょう。

③病気によるもの

病気による腰椎圧迫骨折では「悪性腫瘍の転移」や「骨の病気(骨軟化症など)」などが挙げ荒れます。成人した男性で骨が弱いとする原因の1つが悪性腫瘍です。悪性腫瘍の中でも男性特有の「前立腺癌」が原因の場合があります。前立腺癌自体、かなり進行するまで自覚症状がありません。なので圧迫骨折を起こした際に詳しく検査してみたら前立腺癌で骨まで転移していたなんてケースも珍しくありません。

腰椎圧迫骨折の症状とは?

腰椎圧迫骨折の原因がわかったところで次にどんな症状があるか説明していきます。腰椎圧迫骨折の症状として以下のものがあります。「叩打痛」「ヘルニア様の症状」「麻痺症状」の3つです。叩打痛とは、背中の突起物である棘突起を順番に押すと同じところで痛みがあることです。そのため、激しい腰痛と背部痛があり歩いたり寝返りをしただけで激しい痛みを感じたりします。

ヘルニア様の症状とは、下肢の痛みや腫れのことをです。椎体の広報部まで骨折が起きている場合にみられます。麻痺症状ではおしっこが出にくいといったものがあります。症状が出る期間は、腰椎圧迫骨折の程度やその人によって違います。ですが、痛みなどの症状は1ヶ月以上続くこともあります。

腰椎圧迫骨折の患者さんの看護の問題点

腰椎圧迫骨折の患者さんの看護の問題点を挙げるとしたら何があるでしょうか。先ほどもお話ししましたが、腰椎圧迫骨折の症状としては痛みを伴う場合が多いです。そのため、「痛み」の部分を看護の問題点として挙げることができます。

腰椎圧迫骨折の患者さんの看護目標を立ててみよう

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