看護師の採血のコツ|角度/翼状針/小児/子供/ラット

仕事ノウハウ

看護師の採血のコツ

看護師の採血のコツ|角度/翼状針/小児/子供/ラット

看護師として働く上で、毎日何度もすることのある採血ですが、針を刺すことが得意な看護師ばかりではありません。何度も繰り返し実践を積むことでうまくなっていきます。

もちろん、初めから採血がうまくできる人もいます。そのような人は、採血をする時のコツがわかっている看護師です。採血をする時のコツをつかめば、誰でも簡単に採血をすることでできるようになります。

角度

採血の時には、患者さんの腕を伸展させて、皮膚を引っ張るような感じにし血管が良く見えるようにします。そして、刺す場所を確認します。

針を刺す時には、刺す場所の1㎝手前から針を入れます。針を入れた後は、針を2~3㎜進めます。その場所が、血液が採れる場所です。そのまま針を固定して、採血が必要なスピッツを装着し血液を採取します。

ポイント

まず、採血をするためには針を刺す角度が重要です。採血という事は、針が血管の中に入り血液が採れなくては意味がありません。この角度としては、刺す予定の血管に対して10~20度です。

採血のコツとしては、注射針のカットされている面を上にしてから、刺そうとしている血管に合わせて10~20度の角度で刺していきます。そして、針が血管に入ったら角度を少し下げて針を少し進めます。 角度を下げ過ぎると血管を破ってしまうので、注意しましょう。また、早く進めても針が入り過ぎてしまうので、ゆっくり針を進めましょう。

翼状針

最近、医療機関でよく使われることが多いのは針よりも翼状針です。翼状針は、直針よりも針に近い場所を持つので採血がしやすいです。初めての人でも、針がきちんと血管に入っているのかすぐに確認することができます。

また、翼状がついていることでテープで固定することができるというメリットがあり、針が固定しやすいです。なので、採血が多い患者さんに使うと患者さんにも看護師にも負担がかかりにくい針です。

痛くない

看護師によって、採血の時の痛さが違うと感じる患者さんがいます。では、なぜ痛い時と痛くない時があるのでしょうか。それは、看護師が採血のコツがつかめていないからです。痛い採血と痛くない採血であれば、痛くない採血をしてもらいたいと感じる人は多いでしょう。

痛くない採血にするためのコツは、次のようなことです。 ・針を刺す時にゆっくり入れない ・針を刺す場所と針の角度が違う ・針を刺してから針を動かさない

針を刺す時にゆっくり入れない

血管に入れなくてはと、ついつい確認しながらゆっくり入れてしまう看護師がいます。しかし、ゆっくり入れようとすると患者さんも看護師も緊張してしまいます。また、血管に合わせて入れようとしても、手がズレてしまう事があります。

さらに針を刺す時には、小さくても皮膚や血管に穴を開けます。針を刺す最初の方に痛みを感じるのはそのためです。それがゆっくり入れると痛みを感じる時間が長いことになります。 それよりも、例え血管に入らなかったとしても素早く入れた方が痛みを感じる時間は短いので痛みがさほどありません。

針を刺す場所と針の角度が違う

針を刺す角度は、10~20度です。角度が違うと、血管を貫いてしまったり酷い場合には筋肉に針が刺さってしまい痛みがひどくなる可能性があります。また、血管はみんな同じ場所にあるから同じ場所を刺せばよいと考えることもあります。

ですが、人によっては血管の場所がズレていたりすることもあります。血管を確認して針を刺さなくては採血しなくてはいけないのに、血管に針が刺さらず血液が採れないこともあります。 患者さんにとって、針を刺されることもストレスですが、刺す場所や角度が違うことで何度も刺し直されることもストレスです。 刺し直すことがないように、刺す場所の確認や角度には注意して痛みのない注射を目指しましょう。

針を刺してから針を動かさない

針を刺してから採血をするために、必要なスピッツを取ります。しかし、その時に無意識でも針を動かしてしまう事があります。すると、針が血管の中で動いてしまいます。それで痛みが出てしまう事があります。

痛みのない採血をするためには、針が動かずスムーズに採血できるように採血のスピッツなど使うモノをすぐに使える場所に置いておきましょう。また、針によっては固定が難しく、動きやすいこともあります。できるだけ動かさないような工夫をすることがコツです。 針が動かなければ、痛みは感じません。
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