シングルマザーは貧困なのは自業自得なのか・貧困率と原因

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日本のシングルマザーは増加しているのか?

シングルマザーは貧困なのは自業自得なのか・貧困率と原因

シングルマザーと言えば、昔は少なからず偏見の目で見られる存在でしたが、現在ではそれほど珍しい存在ではなくなりました。シングルマザーの日常を綴ったブログが人気を集めるなど、シングルマザーに対するイメージもポジティブなものに変化しています。

厚生労働省による「母子世帯等調査」によると、平成23年の母子世帯総数は123.8万世帯で、昭和63年の84.9万世帯から25年間で約1.5倍増加していることが分かります。そして、この数は今後も増加していくと予想されています。

未婚のシングルマザーは増加しているのか?

シングルマザーの中でも、未婚のシングルマザーの割合はどのように変化しているのでしょうか。シングルマザーになった理由に着目すると、平成28年は離婚が79.5%、死別が8.0%、未婚が8.7%という結果でした。

昭和63年のシングルマザーの割合3.6%と比較すると、未婚のシングルマザーの数は30年間で2倍以上増加していることが分かります。 働く女性が増加して経済的不安が少なくなったことや、シングルマザーに対する偏見が薄まったことが、未婚の母になることへのハードルを低くしたのではないかと考えられます。

シングルマザーが貧困なのは自業自得なのか?

シングルマザーは貧困なのは自業自得なのか・貧困率と原因

貧困はシングルマザーを語る上で、今や欠かせない問題となっています。厚生労働省による平成28年の「各種世帯の生活意識」調査では、母子世帯の実に82.7%が「生活が苦しい」と回答しています。

実家が裕福であったり、男性と同程度の収入が得られるという場合は別ですが、シングルマザーになるということは貧困のリスクを伴います。このリスクを十分に考えずにシングルマザーになった人は、貧困で苦しんだとしても自業自得だから仕方がないとする考えもあります。 しかし、経済的な不安があっても、シングルマザーの道を選ばざるを得ない人も大勢います。そのことを考えると、シングルマザーの貧困を「自業自得」の一言で片づけるのは少し乱暴ではないでしょうか。

シングルマザーになった理由とは

シングルマザーになった理由について、厚生労働省の調査を元に紹介します。

・未婚のシングルマザーになった理由 「どうしても赤ちゃんを産みたい」という理由が断トツです。最初から子供と2人だけの生活を覚悟しているので、シングルマザーという立場をポジティブに考えている人も少なくありません。 ・離婚してシングルマザーになった理由 夫からの暴力や金銭トラブルを抑え、「性格の不一致」(モラハラ含む)が一番多い理由です。離婚によるシングルマザーは、寡婦控除を受けることができます。最低限の暮らしは保証されると考え、離婚を決断する人が多いのではないでしょうか。

シングルマザーの貧困の原因・理由とは

シングルマザーは貧困なのは自業自得なのか・貧困率と原因

シングルマザーの貧困の主な原因・理由は、一生懸命働いても収入が少ないことです。厚生労働省によると、平成23年のシングルマザーの就業率は80.6%で平均年収は181万円、そのうち非正規雇用が57.0%で平均年収は125万円でした。

現在は「年収400万円時代」とも言われますが、非正規雇用のシングルマザーの収入はその1/3にもなりません。これでは寡婦控除などを合わせても、決して余裕のある生活はできないというのが現実ではないでしょうか。
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