は非課税だと明記されています。芥川賞などは明らかにこれに該当するでしょう。しかし、 「国、地方公共団体又は財務大臣の指定する団体若しくは基金」でなければ税金がとられます。例えば芥川賞を主催する(公財)日本文学振興会はこれらに指定された団体ではありませんので芥川賞の賞金からは税金が取られます。
一方、(財)朝日新聞文化財団から交付される朝日賞や(株)毎日新聞社から交付される毎日出版文化賞は国から指定を受けていますので、賞金からは税金は取られません。賞金を獲得した場合の税金での注意点
確定申告
確定申告とは1月1日から12月31までの1年間で所得のあった人が税金を納めたり、払い過ぎた税金を戻してもらう還付を受ける税務処理のことです。賞金などによって50万円以上の一時所得を得た場合は以下の計算式で算出された課税対象額に対する税金を納めなければなりません。
ちなみに必要経費とは賞金を獲得するために直接必要とした経費になります。例えばはがき代や切手代などが該当します。 {収入金額-支出した金額(必要経費)-50万円}÷2=課税対象額
確定申告の期間は決まっており、翌年2月15日から3月15日の間に行われます。確定申告では他の給与所得や事業所得などと合算して所得税が計算されます。また所得税は累進税率なので所得総額によって税率は変わってきます。サラリーマン・給与所得者
自営業者を除いて確定申告はあまり身近なことではないでしょう。ではサラリーマンの方が50万円を超える賞金を得た場合どうしたらよいか簡単に説明しましょう。
まず用意するものです。確定申告書、源泉徴収票、領収書、印鑑、還付がある場合の銀行口座または郵便貯金口座です。次に手順です。12月に会社から源泉徴収票を受け取ったら、1月中に書類などを準備して、書類に必要事項を記入しましょう。 確定申告書に一時所得を記載する欄がありますのでそこに課税対象額を正しく記載しましょう。そして確定申告期間中(2月15日から3月15日)に申告書を提出してください。提出方法は、郵送、税務署の窓口、e-Taxがあります。金額別での賞金にかかる税金の金額
50万円以下
現行の法律では50万円以下の一時所得に対しては税金はかかりません。ただし年間での総額が50万円以下の場合ですので競馬で30万円、競輪で25万円儲けたら税金を払わなければいけません。
50万円以上
1年間に50万円以上の一時所得を得た場合は、
{(収入金額-支出金額(必要経費))-50万円}÷2=課税対象額 の計算式によって算出された課税対象額に対する税金を支払わなければなりません。ここで具体的な例で説明しましょう。夫婦と子供2人の4人家族で暮らしている年収500万円の人がいたとします。その人が120円の切手代をかけて100万円の懸賞金を得た場合の税金はどうなるのでしょう。
まず給与所得控除額は、 500万円×20%+54万円=154万円 となります。したがって154万円は給与所得から控除されて所得金額は 500万円-154万円=346万円 になります。