賞金にかかる税金の金額
ノーベル賞
ノーベル賞を受賞すると一つの賞につき900万スウェーデン・クローナ（約1億2,450万円）の賞金がもらえます。この賞金に税金はかかるのでしょうか。
所得税法第9条1項を見ると、「次に掲げる所得については、所得税を課さない。～中略～。13号ホ ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品」とあります。したがってノーベル賞の賞金は非課税であることが分かります。 ただし１点注意するところがあります。ノーベル賞の賞金のうち「物理学賞」「化学賞」「生理学・医学賞」「文学賞」「平和賞」に関してはノーベル基金から賞金が支払われますが、ノーベル経済学賞についてはスウェーデン国立銀行から賞金が支払われます。そのため経済学賞だけは現行の法律では税金を納めなければいけません。競馬
競馬で儲けたお金は一時所得になります。1年間で儲けたお金が50万円以上の一時所得に対しては課税対象になっていますので税金を納付しなければいけません。
しかし馬券で儲けたお金が一時所得ではなく雑所得になる場合があります。雑所得になりますと負け馬券も経費として認めてもらえますので外れ馬券を払い戻し金額から差し引くことができ、課税対象額を大きく下げることができます。ではどのような場合に雑所得となるのでしょうか。所得税法24条の注釈によると、
「馬券を自動的に購入するソフトウエアを使用して独自の条件設定と計算式に基づいてインターネットを介して長期間にわたり多数回かつ頻繁に個々の馬券の的中に着目しない網羅的な購入をして当たり馬券の払戻金を得ることにより多額の利益を恒常的に上げ、一連の馬券の購入が一体の経済活動の実態を有することが客観的に明らかである場合の競馬の馬券の払戻金に係る所得は、営利を目的とする継続的行為から生じた所得として雑所得に該当する。」 となっています。このような馬券投資家による勝ち馬券は雑所得として扱われます。宝くじ
宝くじ（年末ジャンボ・toto・ナンバーズ・ロト6など）の当選金は非課税となっていますので、例え宝くじで3億円が当たった場合でも、税金は一切かかりません。しかし当選金の一部を例えば両親にあげると贈与税がかかりますので気を付けてください。
懸賞
クイズなどの正解者に与えられる懸賞金は一時所得となり、50万円を超える懸賞金については税金がかかります。また賞品も賞品の正価に60％をかけた金額が一時所得として扱われます。例えば200万円の自動車の当選に120円の切手代がかかった場合は、
｛200万円×0.6－50万円－120円｝÷2＝349,940 となり、349,940円分課税対象額が増えます。小説・文学賞
文学賞などの賞金には税金がかかるのでしょうか。所得税法9条十三を見ますと、
「学術若しくは芸術に関する顕著な貢献を表彰するものとして又は顕著な価値がある学術に関する研究を奨励するものとして国、地方公共団体又は財務大臣の指定する団体若しくは基金から交付される金品（給与その他対価の性質を有するものを除く。）で財務大臣の指定するもの」