サボり癖がついてしまったときの対処法|サボり癖のある社員の指導方法

自己啓発

まずはサボり癖について知ろう

サボり癖なんて言うと、ただのだらけた精神のもので、気合次第で何とかなる。そんなイメージはありませんか?しかし、実際は、サボり癖に一回なってしまうと、なってしまった本人も、どうにかしたくて、もがき続けるけれど、なかなか治らないという事の方が多いようです。軽く考えていると、怖い、サボり癖とはどんなものなのでしょうか?

サボり癖は依存症

サボり癖とは一種の依存症、サボり依存症なのです。他の依存症と同様、一度そこへ依存し逃げ込むことを覚えてしまいますと、なかなか抜け出すことは難しいのです。どんな症状が多く見られるかといいますと ● 仮病を使って、仕事、学校を休む。 ● やらなきゃいけないことがあるのに、体が動かない。 ● 人との約束が面倒になりドタキャンする。 ● 仕事中に仕事以外の事をしてしまう。 ● 仕事中眠くなり、仮眠をとってしまう。 などが挙げられます。この症状例を見ても、やはり思うのが、こんな症状では、ただのだらけた我儘な行為としてしか、受け取ってもらえなさそう、ということです。そして、誰にだって、よくありそうな症状ですよね。そこがネックで、なかなか人からは認められにくく、また大げさな事ではないために重要視されず、改善しにくい、というのが大変なところと言えます。

本当に病気の可能性のある症状

上記の症状以外に、 ● 大勢の人がいる場所が不安で行きたくない ● 行事だけでなく、何もかもにやる気が出ず、ゴロゴロしてしまう。 ● 家の外に出られず、宅配などに頼っている。 ● 部屋の片づけが全くできず、物がなくなる。 ● 無意識に嘘をついてしまう。 などの症状がある方は、病気の可能性があります。無理に追い詰めず、病院での診察を受けられるのも良いかもしれません。先の章の症状の方も、無理に抑え込んだり追い詰めると、症状の悪化や、深刻な病気につながることもありますので、注意が必要です。

サボり癖の治し方

このように、何気なく、日常の中に潜んでいる「サボり癖」。誰にでも普通に起きそうなことで、あまりにも普通の為、重く考えられず改善されにくい、実は中々に厄介なものです。そもそも、さぼり癖になってしまう原因は、危機意識、目的意識のなさ、追い詰められた感覚が薄い事です。では、実際、サボり癖を改善するにはどうしたらよいのでしょうか?

まずはうつ症状ではないですか?

まず、たださぼり癖なのか、うつ症状なのかを把握しておいた方が良いと思います。もしも、ストレスなどからくる「うつ」が原因だった場合、頑張りすぎて追い詰めることが却って悪化につながることあります。うつ病以外にも、サボり癖とにた症状の病気があるので、上記の「本当に病気の可能性のある症状」に当てはまる方は、精神科などで、ご相談されることをお勧めします。

規則正しい生活

体調を整えて、きちんとした生活をすること、そんな事?と思われるかもしれませんが、心と体の関係は密接です。意外とこんなこと、が効いてくることもあります。早寝、早起き、朝ご飯…と健康的なサイクルを作ると、精神面も自然と整いやすくなってきます。しっかりとした睡眠をとれば、頭はすっきりとクリアになり働きが良くなりますし、朝ご飯を食べることで脳へしっかりと栄養がいくので、正しい判断をしやすくなります。まずは、やる気を出すために生活習慣の改善です。

期限を作って頑張ってみる

いきなり、「これからはサボらない!」などと、ゴールのない目標を掲げてしまうと、たった一度、少しのサボりをしてしまっただけで、もう次の日から頑張る気力がなくなってしまいます。そこを、「今日一日は!」や「今週一週間は!」というように少しずつ伸ばしていけば、少しのつまづきも、すぐにやり直すことが出来ます。まずは、少しずつでも、目標を達成していってみましょう。

目的意識を持つ

仕事や、学校をさぼってしまうのは、そこに、目的や使命感がないからです。 ・別に自分がやりたいことではない。 ・やらなくても、どうにかなると思っている。 ・考えるのが面倒臭い などの感覚で、仕事や学校を捉えている場合、どうでもいいや、とすぐサボることが出来てしまいます。そこで、考え方を改善することが必要です。例えば ・仕事や学校で得られることが、自分の豊かな生活のためになる。 ・ステータスやプライドを守る。 ・資格取得 ・家族の為 など、今していることが、自分の求める物に近づく行為だ、という目的意識を持つことです。正直、さぼり癖がある状況で、自分自身を律するのは難しく、中途半端な目標、目的では、それを目指すことさえ途中で諦め、さぼってしまいます。本気でやりたいことを探し、やるべきだ!というイメージをきちんともつこと、さぼると叶わない、と認識することが大事です。

逃げられない環境を作る

結局、色々な目標や目的意識を持っても、それは最終的には自分自身が、どこまでその目的を達成したいか、という熱意にかかっているところもあります。しかし、そもそも「サボり癖」が発症してしまっている時点で、そうした感覚がかなり減退している状態です。それを、奮起して火をつけようとしても、途中で諦めてしまったり、面倒になってしまう事は多々あると思います。そこで、もうどうにもがんばれない、という方は、周りの方に助けてもらいましょう。 例えば ●朝、会社や学校に行くとき、一緒に出掛けるよう約束をする。 ●やるべき仕事を上司に伝え、その進捗状況を報告するようにする。 ●始業時間前にミーティングをする約束をする。 ●自分の行動が上司から丸見えの席にしてもらう。 など、約束や見られている監視の目をうまく使い、やらなくてはいけない状況を作り出すことです。

サボり癖のある社員・部下の指導方法

サボり癖になりやすい原因に危機意識、目的意識、切迫感のなさを挙げましたが、それは、その方の精神面での問題です。さぼってしまうのには、さぼってしまう外部からの要因があります。サボり癖のある社員がいた場合、先にかいた改善方法に加えて、サボる要因を知り、そこの改善を行う必要があると考えます。 では、サボりのいくつかの要因と対策について考えましょう。

サボる要因と対策

何故サボるのか?と考えた時、いくつか思いつくものがあると思います。まずは、暇。そして、つまらない。疲れすぎている。などあると思いますが。 そんな時、周りの同僚や上司のできることは、先にあげた逃げられない環境を作る手伝いの他に ●役職、担当業務、部下を持たせるなど ●外部の研修会に出させて、レポートを提出させる。 ●プロジェクトリーダーなど責任ある仕事を与える。 ●成果の分かりやすい達成感のある仕事を与える。 などが考えられます。これらには、自分の気持ちだけで立て直せないサボり癖を、他者との関係や責任感を与えられる事で、改善に持っていく効果が期待できます。 そして、疲れすぎている方は、だらだらと休まず、きちんと休息をとることが理想です。50分毎に10分など時間を決めて休憩をとると効率的と言われています。 最終的には、サボる行為が、処罰や評価への影響となることを認識させることも必要です。サボり逃げることを軽く考えている限り、なかなか止められないという部分もあると思います。サボることが、自分の生活に大きく影響を与える事を認識させることは、サボり癖をやめさせる上で、有効です。

サボり癖を治すのにおすすめの本

サボり癖に関しての、おすすめの書籍をご紹介します。

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