人が失踪してしまう原因は?
失踪とは、自宅などの生活拠点から姿を消し、長期的に行方をくらますことです。人が失踪してしまう原因としては、主に以下に示すようなものが挙げられます。
家庭環境の悩みによる失踪
両親や配偶者など、生活を共にする人から暴力を受けていたり、価値観の違いなどにより家族間の関係がこじれてしまった結果、ストレスが限界に達してしまい、失踪という形を取ってしまうというパターンがあります。また、介護や嫁姑トラブルなどが原因の失踪も、これにあたります。
職業関係の悩みによる失踪
長年務めた職場を突然クビになってしまった、立ち上げた事業に失敗してしまったなど、職業関連の悩みで、社会からの現実逃避のために失踪してしまうパターンもあります。
異性関係の悩みによる失踪
好きだった人に振られてしまったり、交際相手との結婚や同棲を親から反対されてしまったことが原因で自暴自棄になってしまい、失踪に至ってしまうケースもあります。
金銭関係の悩みによる失踪
多額の負債を抱えてしまい返済が追いつかず、取り立てに悩まされることが原因で失踪してしまうパターンもあります。競馬やパチンコなどのギャンブルで負け続け、借金に借金を重ねてしまうような状況の人が陥りやすいケースです。
失踪する方法は?
失踪するための方法や必要な前準備、注意が必要な事柄などについて紹介します。
失踪に必要なものは?
失踪するために最低限必要なものはなんと言っても現金です。現金はできるだけたくさんあったほうが良く、最低でも20万円以上は必要になってきます。失踪するときは、移動方法のほとんどが公共交通機関になりますし、宿泊費や飲食代も必要になってきます。とにかくお金は必要になると考えたほうがいいでしょう。
次に必要なものは身分証明書、印鑑、通帳です。携帯電話と充電器、着替えなどもきちんと準備しておきましょう。失踪宣告書を書く
家族や知人に何の事前に通告もなく失踪してしまうと、犯罪に巻き込まれたのではないかと心配され、警察に捜索願を出されてしまう可能性があります。このような状況を回避したければ、事前に必ず「失踪宣告書」を作成し、失踪するときに家族や知人の目につく場所に置いてください。
失踪宣告書がある場合、仮に捜索願を出されてしまっても警察は「事件性は薄い」と判断するため、積極的な捜索は行いません。 いずれ帰る意思があること、自殺をするつもりはないことを書いておくと、家族や知人に与える不安を軽減することができます。名前と日付も共に記載しておきましょう。住民票の移動は行わない
住民票の移動を行った場合、失踪先でも地方自治体による行政サービスを受けることができますが、手続きを行ったことが記録に残ってしまいます。家族はこの記録の閲覧が可能なので、行方を把握されてしまいます。行方を把握されてしまっては失踪する意味がありませんので、住民票の移動は行わないほうがよいでしょう。
失踪先で正社員として働きたい場合は、住民票の提出は必ず求められるため正社員で働くことは困難になります。アルバイトや日雇いで稼いで生活していくことになりますので、その点については覚悟を持っておきましょう。