アズレンスルホン酸ナトリウム水和物(アズノールうがい薬)
次に、幼児や甲状腺異常あるいは妊婦さんでも安心して使える「アズノールうがい薬」です。このうがい薬は、優れた消炎効果を持っているアズレンスルホン酸ナトリウム水和物が配合されたうがい薬です。
なお、濃い青色の液剤なので衣服や洗面台に付着すると色が付きますが、水で洗うと簡単に落ちるので心配はいりません。使用後は、舌や口中に少し青色が残留する場合がありますが、特に気にすることはありません。 ちなみに、アズノールうがい薬は、処方箋医薬品なので医師の処方箋が必要となりますが、最近は同じ成分のうがい薬や「のどスプレー」が薬局で手に入ります。お茶と塩水
風邪の予防として「水うがい」にも一定の効果があるといわれています。医学的には「お茶うがい」や「塩水うがい」の方がより効果が高いことが証明されています。
(1)お茶うがい お茶うがいは、緑茶成分に含まれる「カテキン」の強い抗ウィルス作用と殺菌効果を活用するうがい法です。ただ、緑茶成分には、苦み成分の「タンニン酸」や興奮作用のある「カフェイン」も含まれているので、うがいが終わったら吐き出すように指導することをおすすめします。
(2)塩水うがい 塩水うがいは、ぬるま湯にごく少量の塩を入れてうがいをする方法です。これは塩の抗菌作用を利用したうがい法ですが、お金が掛からなく簡単にできるのでおすすめです。なお、辛すぎると子供にとって強い刺激になりますので、くれぐれも塩の量を入れすぎないように注意が必要です。
妊婦にお奨めのうがい薬
妊婦さんは、ホルモンバランスが変化ることが多いので、細菌やウィルス身を守る免疫機能の低下が懸念されます。
風邪の予防は、「手洗い」「うがい」「マスク着用」が3大原則です。中でも手洗いが最も効果的だといわれていますが、何はともあれ妊婦さんは外出するときは「マスク着用」を厳守し、外出から帰ったときは「手洗い」と「うがい」の励行が大事です。 ちなみに、長期間に亘って妊婦さんが「ポビドンヨード」を摂取すると、赤ちゃんに「クレチン症候群(先天性甲状腺機能低下症)」の発症の危険性が指摘されていますので、あまりおすすめできません。 そのため、妊婦さんにはアズレンスルホン酸ナトリウム水和物(水溶性アズレン)のうがい薬をおすすめします。処方箋医薬品の「アズノールうがい薬」もありますが、市販薬としては「浅田飴AZうがい薬」「パブロンうがい薬」などがありますので、ご利用してみてはいかがでしょう。おすすめのうがい薬メーカーと代表製品
ラリンゴール 40ml(佐藤製薬株式会社)
佐藤製薬(株)は、東京都港区に本社を置く「ヘルスケア事業」と主に「皮膚科領域」に強い独自性の高い「医療用医薬品事業」を展開する会社です。
「ラリンゴール40ml」うがい薬は、消炎・鎮痛作用を持つミルラチンキ、防腐・殺菌作用を持つサリチル酸フェニル、収れん作用を持つラタニアチンキなどを配合した、喉の痛みや腫れを和らげる濃緑色で爽快感のあるおすすめのうがい薬です。サラヤ うがい薬 コロロ 1L ポンプ付(サラヤ株式会社)
口コミあまたのうがい薬と成分を比較して数年前に購入。以来、我が家のうがい薬はコロロです。 成分と刺激は好みの問題であって、善し悪しを語るつもりはありません。ただ、うちの好み。これが切れている間は塩うがいです。いがらっぽかったり薬臭かったりがありません。 うがい薬など口にするものは、購入前に中身を調べておくことをおすすめします。
サラヤ(株)は、大阪市東住吉区に本社を置く「家庭用・業務用洗剤」「消毒薬」「うがい薬」などの衛生用品と薬液供給機器の開発・製造・販売を行っている会社です。
「サラヤうがい薬 コロロ 1L」は、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウムを主成分とした殺菌・消毒作用を持ち、ワンプッシュするだけでマイルドなミント味で爽やかな口臭が得られるおすすめのうがい薬です。パブロンうがい365(大正製薬株式会社)
口コミいろいろなうがい薬を試してみましたが、この商品でうがいをすると喉の調子が良くなります。爽快感もあります。ヨード系のうがい薬も悪くはありませんが、味や使いやすさ、うがいできる回数を考えるとこれが一番いいと思いました。
大正製薬(株)は、東京都豊島区に本社を置く主に「医療用医薬品」と「OTC医薬品」などを製造・販売する会社ですが、テレビコマーシャル「リポビタンD」でおなじみです。
「パブロンうがい薬365」は、セチルピリジニウム塩化物水和物を主成分とした口腔内と喉の殺菌・消毒作用などを持つ3、つの成分を配合したおすすめのうがい薬です。子供でも安心して使い易いマイルドなライム味が特徴です。うがい薬の使い方・活用方法
うがいの効用
私たちが行っている「うがい」には、口腔内の腺毛が持っている防御機能を高めることや口腔内の物理的な洗浄効果以外にも、薬剤を使った殺菌・消毒効果や鎮痛・炎症効果などさまざまな効果が挙げられます。
うがいの活用方法
うがい薬は、一般的に「喉の周辺部分の炎症緩和」のために用いると考えがちですが、口内炎・抜歯後の感染予防・扁桃炎、あるいは花粉症の予防・口腔内の消毒・洗浄など幅広い効果があります。
口腔内に約200種以上の常在菌が棲みついています。それらが歯や歯肉に付着し、代謝物が歯垢(しこう)のど歯周病の原因となりますので、「洗口液」などを用い口腔内の環境を整えることが大事なことです。 一方、口腔内の病的な変異には「含嗽剤(がんそうざい)」と呼ばれるうがい薬を用います。通常、処方箋医薬品の「イソジン」や「水溶性アズレン」など殺菌・消毒効果を持つタイプのうがい薬ですが、抜歯時の感染予防や口内炎・喉の痛みなどに使います。 含嗽剤を使う場合は、口腔内の常在菌にも作用しますので、日常的なうがい薬としての使用はおすすめできません。日常的なうがい薬として使う場合は、「洗口液タイプ」のうがい薬をつかいましょう。ブクブクとガラガラの励行
うがいの方法は、「ブクブク」と「ガラガラ」の2種類があります。ブクブクうがいは口の中をきれいにするのが目的で、ガラガラうがいは喉の奥を洗い流すのが目的です。
ブクブクうがいは、口を閉じてほほの筋肉を小刻みに動かします。一方のガラガラうがいは身体をそり返し喉の奥で「ガラガラ」と発声させながら行います。 どちらの方法も小さい子供には難しいので、親が付き添いながら水を使って「訓練」させておくと良いでしょう。なお、どちらのうがいも水が温まった「終わり」の証拠です。ちゃんと吐き出すことも指導しておくことが肝心です。 うがいを訓練する必要があるのは、何も小さい子供に限りません。最近よく話題になるのは高齢者の「誤嚥性肺炎」です。唾液や飲食物などを誤って気道に飲み込んでしまい、肺炎を引き起こす病気です。若い内から正しいうがいの方法と習慣と付けておくことは、自分の身を守るために大事なことです。