猿夢|占いにおける猿夢とは/回避方法/対処法/夢と猿夢の違い

夢占い

猿夢とは?

猿夢とは、2ちゃんねるの書き込みを元に広まった怖い話です。「怖い」とはいっても、幽霊や妖怪が出てくるような怪談話とは少し異なり、猟奇的な要素が多く含まれています。それでは早速、猿夢のあらすじをご紹介しましょう。

猿夢のあらすじ1―「お猿さん電車」に乗る

夢の中で、薄暗い無人駅に一人佇んでいました。そこに「まもなく電車が来ます。その電車に乗るとあなたは怖い目に遭いますよ~」という構内アナウンスが流れます。プラットホームにやってきたのは、遊園地などでよく見かける「お猿さん電車」でした。電車には顔色の悪い男女が数人乗っています。怪しく思いつつも、軽い度胸試しだと考え乗車することにしました。もし怖くて耐えられなくなったら、そこで目を覚ませばいいや…自分が夢をみているという自覚があったからか、この時はさほど恐怖を感じていませんでした。

猿夢のあらすじ2―車内で起こる残虐劇

出発してすぐ、電車はトンネルの中に入りました。紫色の明かりが照らすトンネル内の光景は、幼い頃親しんだアトラクションとよく似ています。思い返せば、今乗っている「お猿さん電車」も昔乗ったことがありました。「なんだ。結局過去の記憶で構成されているだけの夢なら、ちっとも怖くないじゃないか」そう思った瞬間、車内アナウンスが流れ出しました。

「次は~活けづくり~活けづくりです」 活けづくりって、魚の?…思考を遮るように、背後からけたたましい悲鳴が飛んできました。振り返ると、最後部の座席にいた男性客が、小人たちによって身体を裂かれ、内臓を取り出されているところでした。肉の強烈な臭気が辺りに立ち込め、男性の悲鳴は耳を潰す勢いで響き渡ります。しかし、男性の手前に座っている女性客は振り向きもせず、騒ぎを全く気に留めていない様子でした。

しばらくすると男性の姿はどこかに消え、座席には血痕と内臓の欠片が残されました。そこに再びアナウンスが流れます。

「次は~えぐり出し~えぐり出しです」 再び小人たちが現れ、無表情で座っていた女性の目をギザギザスプーンでえぐり始めました。彼女は激しい叫び声を上げました。血と汗の匂いが辺りに漂います。次はきっと、自分の番だ。恐ろしさで身体が震えます。逃げ出したい気持ちもあったのですが、結局自分にどんなアナウンスが流れるのか気になってしまい、それを聞いてから目を覚ますことに決めました。

「次は~挽肉~挽肉です」 アナウンスが流れました。全神経を集中させ、「夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ」と念じます。いつもなら、これを繰り返すことで目覚めることができるのです。小人が膝の上に乗り、小さな機械を近づけてきました。自分をミンチにするための道具なのだと思うと一層怖くなり「覚めろ、覚めろ」と目をつぶって懸命に念じ続けました。ウィーンという機械音が近づき、顔に風圧を感じます。もうだめだ、と思った直後、辺りが静かになりました。

ぎりぎりのところで悪夢から目を覚ますことができたようです。異様にリアルでしたが、「しょせんは夢なのだから」と自分に言い聞かせ、何とか気持ちを落ち着けました。

猿夢のあらすじ3―悪夢は未だ続く

それから4年後のある夜。 「次は~えぐり出し~えぐり出しです」 また、あの猿夢を見てしまったのです。眼球をスプーンでえぐられ、悲鳴を上げる女性の姿が目の前にありました。すぐに目を閉じて、前回と同じように念じました。「夢よ覚めろ、覚めろ」…今回はなかなか目が覚めません。「覚めろ覚めろ!」

「次は挽肉~挽肉です」 まだ夢の中にいます。ウィーンという機械音が近づいてきます。 「覚めろ、覚めろ!覚めてくれ!」 ふっと音が鳴り止みました。何とか逃げられたと安心し、目を開けようとしたその時 「また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」 あのアナウンスの声が、はっきりと聞こえました。目を開けるとそこは自分の部屋で、夢からは完全に覚めていました。

それ以来、あの夢は見ていません。ですが、次に見た時は心臓麻痺か何かで死ぬと思っています。 こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界では挽肉です。

夢占いから読み解く猿夢

インターネット上では、基本的にオカルトものとして読まれている猿夢。夢占いの観点から分析したら、どのような結果が導き出せるのでしょうか?猿夢の物語からいくつかのキーワードを抜き出し、そこから夢の意味を考えてみましょう。

まず表題にもなっている「猿」についてです。夢占いでは、知恵の象徴であるとも同時にずる賢さや幼稚さを示す存在でもあります。転じて、人に騙される可能性や、人間関係でトラブルが起きることを予告しているケースがほとんどです。序盤にしか登場しない猿ですが、猿夢の語り手の現状が決して良いものではないことを表しているといえるでしょう。

殺される・殺されそうになる

不吉な出来事の前触れ…かと思いきや、実は事態の好転を暗示する場合があります。猿夢に出てくる「お猿さん電車」の乗客、つまり他人が殺されるのは、問題が解消され物事が順調に進むことを示しています。ここでいう他人は、夢を見た語り手にとって邪魔な存在なのです。邪魔者の消滅によって、思わぬ幸運が舞い込む可能性も考えられます。

また、自分が殺されそうになる夢は、自分自身の変化に対する恐れを意味します。他の説では、心身の負担がピークに達していることの表れともいわれます。どちらにせよ、現実世界で大きなストレスを抱えているという警告が含まれているのです。
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