ガンジス川が汚い理由|汚染/水質/遺体を流す/危険性/病気

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また、本来なら火葬して捨てるのですが、貧しさのあまり燃料が買えない子供や妊娠した女性、病気、事故死をした遺体は、そのままガンジス川に流しています。これがサルモネラ菌を撒き散らし、汚い川にします。インドでは、毎日300もの人が亡くなっています。その遺体をガンジス川に捨てていれば、水質も悪い汚い川になります。

汚いガンジス川で沐浴をする危険性は?

死ぬこともある破傷風にかかりやすい

汚いガンジス川が原因でかかりやすい病気は、破傷風(はしょうふう)です。この病気は破傷風菌を病原体としており、主に牛や豚、ヒトを中心とした人獣共通感染症です。

インドでは、牛や豚を街に野放しにしていますから、そこら辺に糞尿が落ちています。これが、雨が降れば川へと流れ込みますし、それを踏んだ汚い人間がガンジス川に入って体を洗いますから、病原体が増えます。また、下水処理が上手くできていないインドでは、人間の大便もガンジス川に流しているのも、感染症の原因となります。

コレラや赤痢にかかりやすい

怖いのが、死にいたることもある病気にかかってしまうところです。汚いガンジス川の水をうかつに飲んでしまえば、コレラや赤痢にかかることがあります。この病気にかかると、脱水症状や高熱、下痢を垂れ流すこともあります。数週間は下痢が止まらないなど、危険です。

汚いガンジス川の上流の水は比較的綺麗には見えますが、お腹を壊す寄生虫の卵や大腸菌がうようよしています。ワーラーナシー付近では、大腸菌の量が、政府が定めている基準の100倍にも増加。これにより、140種類の魚類と90種類の両生類にも悪影響を与えています。 汚水には、抗生物質や抗菌薬を使っていた人からの耐性菌も流れ込んでいます。これも病気になる原因となっています。

汚いけどガンジス川と共に生きる人々が素晴らしい

ガンジス川が汚い理由|汚染/水質/遺体を流す/危険性/病気

ガンジス川が汚いと言われるのは、ほとんどが人々の生活用水や汚い下水が原因です。なぜに生活用水や下水をガンジス川に垂れ流しするのかといえば、下水処理施設や設備が整っていないからです。

貧しい人々ばかりの国ですから、政府もなかなか処理施設を整えることはできません。宗教的な理由から沐浴をしたり、遺体を川に直接捨ててしまう現状があります。これらも川を汚染し、水質を悪化させる要因となっています。それでもインドの人々はガンジス川を聖なる川として崇め、人生を共にするところが素敵です。 早くインフラが整い、水道から清潔で安心して飲める水が飲めて、トイレも充実した国になることが、汚いガンジス川をキレイにするポイントでしょう。
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