【男女別】マレーシア人の特徴・よくある名前｜性格/顔

先ほどマレーシア人は男性も女性も、おおらかではあるけれども、時間にはいい加減であるということについて述べました。

その理由として、一つには彼らの宗教的観念が関係していると考えられます。イスラム教徒は、彼らの神アラーのご意志で全ての物事が動いていると考えています。ですから何が起こっても、時間に遅れても、それはアラーのご意志だと考えます。 もう一つの理由は、気候が一年中夏ということです。例えば春夏秋冬がはっきりしている国では、昔から季節に応じて物事を計画する必要が生じます。つまり作物を植えたり、収穫したり、食物を保存したりする必要があります。しかし一年中夏であれば、あまり計画なしに作物を植えてもいいことになります。 これらの要素が現代人の生活にも影響を及ぼし、マレーシア人の中には時間にいい加減な態度をとる人が多い原因になっていると言えるでしょう。

上でも述べたように、マレーシアはマレー系・中国系・インド系の人々が混在する社会です。一見それぞれの民族が、お互いを尊重し、共存しているように見えます。しかし、現実にはブミプトラというマレー系の人達を優遇する政策があり、その弊害も出ています。

マレーシアが以前イギリスの植民地だったときに、インドや中国から多くの人が労働者として連れて来られました。その中でも中国人は商売上手なので、マレーシアの経済を握るようになりました。その結果マレーシア人と中国人が対立し、ブミプトラという政策がとられるようになりました。 この政策では、公務員の採用・国立大学の入学・銀行の融資などさまざまな面でマレーシア人が優遇され、政治もマレーシア人が握っています。結果として、マレーシア人が努力することを怠り、国の弱体化に繋がるという批判も多く出ています。

マレーシアが親日であることの理由としては、日本が戦後急速な発展を遂げ経済大国になったことや、高品質な製品を生産していることなどがあります。多くのマレーシア人にとって日本は憧れの国とも言えます。

特に1981年、当時のマハティール首相がとったルックイーストという政策の影響は大きいと言えるでしょう。これは東方政策とも言われ、日本人の勤勉さ・集団主義・経済発展の方法を学ぼうとする考え方です。 また第二次世界大戦において、イギリスが日本に降伏したので、マレーシアが独立することができたと考えていることも親日派が多い理由です。 それに加え、アジア通貨危機が起こったときには、日本がマレーシアに資金援助をして救ったことに恩を感じているマレーシア人も多くいます。

マレー系の人々は大半がイスラム教徒なので、アラブ式と言われる氏名を持っています。決まった姓はなく、子供が生まれたら父親の名を姓とし、自分の名＋父親の名が氏名になります。正式な書類には男性の場合は自分の名＋bin＋父親の名と書きます。女性であればbinではなくbintiと書きます。

名前の特徴として、マレー系の男性は、Muhammadやその変化形が多いです。他にもAhmad・Abdul・Ali・Hafis・Faisなどがあります。女性はNur・Aisyah・Ana・Iraなどが多いです。 中国系の人であれば、中国人の氏名を使います。最近では、子供に欧米系の名前をつける親も多くなっています。子供は父親の姓を受け継ぎます。マレー系の人にも中国系の人にも言えることですが、基本的に女性が結婚で姓が変わることはありません。

すでに述べたように、マレーシアは多民族国家で、さまざまな人種が混在していて、欧米系・マレー系・中国系・インド系など、それぞれの顔立ちの特徴があります。

マレー系の人は目が大きく、はっきりした顔立ちの人が多く、肌は少し浅黒いです。スタイルが良い人が多いのも特徴です。 多くの人は、性格がおおらかなので、いつも笑顔です。怒りを爆発させる人は少ないです。マレーシア人は、あくせくせず、のんびりとした生活を送っています。このようなライフスタイルは、優しく穏やかな顔の表情にも表れていると言えるでしょう。

日本人から見れば、マレーシアにはイケメンが多いと言えるでしょう。マレー系の男性は、色黒で、目が大きく、彫りが深い顔しています。

中国系のイケメン男性は、肌の色が白く、細めのマッチョが多いです。インド系の人は、マレー系の人よりもさらに肌の色が黒く、濃い顔立ちをしています。