「処女性」の意味と使い方・日本が求める理由・男の特徴

言葉の意味

「処女性」って何?

「処女性」の意味と使い方・日本が求める理由・男の特徴

「処女性」の意味と使い方

多くの男性にとって、付き合う女性の男性経験は気になるもの。気になる男性や彼氏から、これまでの恋愛経験を聞かれたことのある女性も多いのではないでしょうか。男性と親密なお付き合いをしたことがない女性、より正確に言えば、性行為をしたことのない女性は「処女」と呼ばれます。

性的な経験がなく、清楚で無垢で純粋であること。「処女性」とはこのような特徴・イメージのことを意味します。しばしば女性が守るべき特質として重視されるため、処女でなくなると「処女性を失う」「処女性を損なう」といったマイナスの言葉が使われます。 ちなみに、処女は英語で言うとバージン(virgin)。結婚式で女性が永遠の愛を誓う時に歩く道「バージンロード」は、直訳すると「処女の道」です。この言葉からも、結婚時に処女性が求められていることが分かります。

「処女性」と似た言葉は?

「処女性」の意味と使い方・日本が求める理由・男の特徴

処女性=ピュア

「処女性」に似た言葉としてどのようなものがあるでしょうか。男性経験がなく性的に清らかであるというイメージから、「無垢」「ピュア」「純真」などが類語として挙げられます。

例えば、先に挙げたバージンロードを歩む新婦は、純白のウェディングドレスに身を包み、「処女の道」を歩きます。純白は何にも汚されていないことの象徴。新婦となる女性が処女であり、純粋無垢でピュアな存在であることを示しています。 処女性が重視される社会では、新婦がこのような儀式を行うことによって、自分が清らかな存在であることを新婦や周囲の人々に伝えることが尊ばれてきました。そのため、昔は処女のみが純白のウェディングドレスを着ることが許され、未婚であっても非処女や再婚の女性は色付きのドレスを着なければなりませんでした。

処女性=汚れていない

また、伝統的で保守的な社会では、性的なものが恥ずかしいもの、隠すべきものと捉えられてきました。日本でも古来から、性に関するものは忌むべきものとする考え方が社会に根付いており、性行為は汚れたもの、穢れたものとされてきました。

そのため、性的経験のない女性、つまり処女性をもった女性は「穢れのない」存在として尊ばれます。巫女さんのように神や仏に使える役目をもった女性が、未婚で処女であることを求められるのも、この「穢れのなさ」という考え方が重視されているからです。 このように処女性は神聖であるとみなされていたため、結婚して性的な経験をすればそれが穢されることになります。したがって、結婚する時には巫女を引退することも求められる場合があり、また伊勢神宮の斎王のように一生未婚で処女のまま過ごす巫女もいました。

日本が処女性を求めるのは何で?

江戸時代に処女は少なかった?

では、昔から日本女性は堅く処女を守っていたのでしょうか?実は必ずしもそうではありませんでした。江戸時代の日本で処女性が求められたのは、身分が高かったり家柄のある女性に限られていました。

このような女性たちは、嫁ぎ先の血筋を守り、正当な後継ぎとして夫である男性の子供を産む必要がありました。しかし、現代のようにDNA鑑定はない時代です。他の男性の子供を妊娠する可能性を排除するために、このような女性たちは処女のまま嫁ぎ、結婚後も夫以外の男性とは親密にならないこと、つまり「処女性」が強く求められました。 一方、家柄や血筋を気にする必要のない町人や農家は、性に対しておおらかでした。庶民の女性にとって婚前交渉は一般的だったので、女性たちの間では避妊についてのノウハウも共有されていたほどです。
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