「マラ」の意味と使い方・漢字の意味・語源|ヒンディー語

言葉の意味

「マラ」の意味と使い方

「マラ」の意味と使い方・漢字の意味・語源|ヒンディー語

「マラ」と聞いてまず何を思い浮かべますか。一般的に「マラ」は、男性の陰茎の隠語として知られているため卑猥な印象を与えているでしょう。

一般的にはあまり良いイメージを持たない言葉ですが、果たしてそれがすべてであるのか、この言葉の元には仏教やヒンディー教が絡んでいたりとただ卑猥であるとはいえません。ここでは「マラ」について詳しく紹介していきます。

なぜ陰茎をマラと呼ぶの?

「マラ」の意味と使い方・漢字の意味・語源|ヒンディー語

もともと「マラ=マーラ」は、仏教における神、釈迦の瞑想を妨げる魔神を指します。性欲を抑えられない修行僧の気持ちから男性器を「マラ」と呼んだのだそうです。

修行僧の性欲は=「煩悩」であり、「瞑想」=心を静めて祈ることの妨げとなる性欲、これの象徴となる陰茎は魔神のようだということから由来しました。この「男性の陰茎」を指すことから、いやらしい言葉のイメージがついていますが、悪しき対象であるとはいえ「神」であることから「神聖なもの」という捉え方もあります。

現代ではどんな時に「マラ」を使うの?

「マラ」の意味と使い方・漢字の意味・語源|ヒンディー語

現代では下ネタとして使われる例が多く、「疲れマラ」「デカマラ」など、パッと聞いた印象と、調べてみれば意外な意味を持った「マラ」の使われ方を紹介します。

「疲れマラ」とは?

「疲れマラ」の意味は、体はものすごく疲れているにも関わらず、ペニスだけが性的刺激の有無に問わず元気である様を指します。ひどく疲れた時に、脳が生命活動の危機を感じて子孫を残そうとする、本能的に勃起してしまう生理現象といわれています。

「デカマラ」とは?

「デカマラ」の意味は、日本語の「デカイ」+「マラ(ペニス)」を略した言葉です。意味は単純にサイズの大きいペニスを指します。

男性の中にはデカマラを目指してトレーニングを行う人もいるほど、ペニスのサイズは重要視されることが多いのでしょう。実際、食事法やトレーニングで大きくすることは不可能ではないため、実践されてみるのもおすすめです。

「ハメマラ」とは?

ここまでの流れから「ハメマラ」と聞くと、いかがわしいイメージを持つ人も多いのではないしょうか。意外にも「ハメマラ」の意味は「男性の老化の症状として現れる部位」を指します。

「ハ」は「歯」=歯槽膿漏や歯肉炎、虫歯の悪化から義歯となり、「メ」は「目」=視力低下や老眼などの目のトラブル、「マラ」はこれまで紹介していた通り「陰茎」=勃起不全(ED)や排尿の異常などを意味します。これらは順に老化を感じるものとして、一つ一つの異常を感じ始めたら大病に繋がる恐れもあるので注意しましょう。

「マラ」それぞれの漢字が持つ意味は違う?

「マラ」の意味と使い方・漢字の意味・語源|ヒンディー語

「魔羅」「摩羅」それぞれ読みかたは同じくマラですが、「羅」は同じく「マ」の漢字が異なります。まずは共通するこの「羅」ですが、薄く網目のように織られた布を指します。薄絹のような上品なイメージや、インドの翻訳にあてられた「曼荼羅(まんだら)」のように神秘的な意味合いを持ちます。

では、「魔」「摩」それぞれの「マ」が組み合わさると、その意味はどう変化するのかを見ていきましょう。

「魔羅」の意味

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「魔」とは、人を惑わすもの・災いをもたらすもの・悪神など、人にとって良くない神を意味します。

「魔羅(マラ)」の意味は、仏教における魔王で、六欲天の最下部、第六天「他化自在天(たけじざいてん)」を支配する王、他人の楽しみを自在にあやつり自分のものとして楽しむ神で、仏教の世界では煩悩を指しています。

「摩羅」の意味

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「摩」とは、こする・さする・触るなど手にまつわる意味を持ちます。

「摩羅(マラ)」の意味は「魔羅(マラ)」と類語と認知されており、同じく人を惑わし修行の妨げとなるもの=男性の陰茎を意味します。 また、頭に「菴」とつけることで「菴摩羅(あんまら)=マンゴー」の意味に変わります。マンゴーは、紀元前のインドから始まり、4000年以上も前から栽培されています。仏教においては聖なる樹、ヒンディー教では万物を支配する神「プラジャーパティ」の化身として崇められています。
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