社畜自慢とは?
「社畜自慢」という言葉。近年よく耳にしますがどういう意味なのでしょうか。ブラック企業がはびこり、違法労働を強いられることが当たり前のような日本。そんな中でできた言葉が「社畜」=会社に飼い慣らされてしまった人のこと、馬車馬のように働かさせられている状態を指しています。
最近ではそのような状態にある「社畜」が「今月は残業が100時間を超えたよ」「今月は休みがなかったんだよね」「社長から何時間も説教された」など自分の置かれている「労働環境、人間関係の悪さ」をアピールすることを『社畜自慢』という表現するようになりました。社畜自慢してくる人の心理とは?
社畜自慢。たまに聞かされる分には我慢もできますが、ネットでもよく話題になるように「社畜自慢がうざい!」と感じている人が多数ではないでしょうか。社畜自慢をしてくる人への対処法がわかれば聞く側としても少しは楽になるかも知れません。
過酷な労働環境で少なからず傷心しきっている人も中にはいるでしょう。自分自身の命を絶つほど悩んでいる人もいるでしょう。社畜自慢だと感じたとしても、相手の言うことにうまく対処しなければ更に傷ついてしまう場合もあります。 自分も滅入ってしまってはもともこもないので、社畜自慢をする人の心理をうまく理解して対応していきましょう。周囲に認められたい
とにかく周囲に認められたいと感じているのではないでしょうか。「これだけ頑張っているんだ!」ということをアピールすることによって、「すごいね」と言ったような認められたい、褒められたいという気持ちが表れているのだと思います。
「会社に貢献している」と自分でも感じることにより、それがモチベーションにつながる場合もあります。ただ、自分の中でとどめておければ問題ないのですがそれを口に出すことで「社畜自慢」となってしまい周囲からもうざがられてしまいます。 大変な仕事もこれだけこなしている!というアピールは、自分は周囲から必要とされている、認められ安心したい、という気持ちの表れなのかもしれません。カッコいい、尊敬のまなざしを期待している
働くことがかっこいい、できる人間だと考えられていたバブル世代。今はもう時代が流れておりそのような考え方ではなくなってきています。効率よくいかに仕事を早く終わらせるか、というのが今の主流となってきていますが、とにかく無駄が多くても昔ながらにこだわる人が多いのも現実だと言えます。 長時間労働を強いられ、それができないなら辞めろ、やる気がない、と判断する会社も多く存在しています。
未だにそんな中で働くと、その重労働に耐えている自分がかっこいい、仕事をこなしている自分に酔ってしまう場合があるようです。社畜自慢をする人は「社畜」と「バリバリ仕事をこなす人」というのを勘違いしているといってもいいでしょう。 社畜というのは会社の言いなりになってしまっている状態で、まったくかっこよくはありません。その状態で「社畜自慢」をされても尊敬もできず、ただただ周囲は離れて行ってしまうでしょう。
劣等感が強く自分に自信がない
これは褒められたい、認められたいという心理の表れだとも思いますが、人生で大きな感動や称賛を受けたことがなく波のない人生を送ってきた人、現実に満足いっていない人、趣味がない人に見られる傾向です。人は誰しも誰かと比べて優越に浸ってしまうことがあると思います。「社畜自慢」をする人はその優越を「社畜自慢」をすることで感じているのだと思います。
自分に自信がなかったり、周囲をうらやましく感じてしまったり、とにかく劣等感を抱きやすい状況にあるのが社畜。残業だってそうです。仕事が終わらない=効率が悪い、ミスが多い場合は人一倍劣等感を抱きやすいでしょう。 そのため、本来であれば効率の悪い残業というものでさえ、自分にとって「これだけ頑張っているんだ!」というアピールになり「社畜自慢」と周囲が感じることさえ自分の優越に浸る材料となっていきます。