【場所別】アスベストの見分け方・レベル|ロックウール
グラスウールは1ミクロン以下のアスベストとは違い、人口製造された非結晶性繊維でその繊維が折れても太さが変わりません。吸引しても肺の奥までは到達しにくく、しかも体液で溶けてしまいやすいので、短期間で体外へと排出されます。
見分け方以前の問題で、アスベストとは全く関係の無いものなので安心しましょう。
製造終了前に建築関係で携わっていたらどうしたらいい?
建築関係者で現場労働していた人なら、製造中止前にアスベストを吸引してしまっている確率はかなり高いと言えます。
「おかしな咳が出る」「咳に胸痛がある」「最近呼吸がしにくい」という症状が出た場合は、労災病院で診てもらうか、労災認定されている病院で診察してもらうことが基本です。 その際に、問診のときには過去にそういった職業をしていた旨の職種をしっかり書きましょう。医者からは、その旨を聞かれないこともあるので、万が一のために問診での告知をしておくことが大切です。 また、肺がんになって初めて気が付いたという人も少なくありません。ですので、毎年しっかりレントゲン検査のある健康診断を受けましょう。「アスベスト+喫煙」は肺疾患のリスクが上がります。 一度吸ってしまったアスベストにはその後の予防措置ができないので、日々の健康状態に十分気をつけましょう。自分の家の材質がアスベストかも…どうしたらいい?
アスベストが自分の家の建材に含有されていたからと言って、慌てる必要はありません。粉塵になって初めて危険性が出てくるのがアスベストです。
これまで紹介して来たアスベストの見分け方で、自分の家が該当していても、リフォームするには通常と違ってアスベスト除去の特別な作業が必要なのでコストがかかります。 また、アスベストのレベルというのが3段階ありますが、アスベストが含有されている建材はレベル外もしくはレベル適用外となります。除去時の制限は、レベル1~3に比べて軽いですが、単に解体とはいきません。 アスベスト建材のほとんどはレベル3か適用外です。これらは、固く成形されているものがほとんどなので、粉塵被害もなく、建物で使われていても行政指導が入りません。それだけ、人体への害がないと考えられているのは、「壊さない限り大丈夫」だからです。DIYしない・壊さない・気にし過ぎない!が肝心です
これまで挙げて来たように、今でも家のどこかにアスベスト含有の建築資材が使われている可能性は十分にあります。ただ、行政指導が入らないのは「解体しない」ことを前提としています。
ですので、流行のDIYだからと自分でリフォームしたり、部屋を広げようと古い石膏ボードの壁をぶち抜いたりと、壊して粉塵を出さないことが大切です。多少吸ったからと言って健康被害が出るものではありませんが、自己判断での行動は控えましょう。 また、自分の家の素材がアスベストに関わっている「かもしれない」と、心配し過ぎもいけません。「あなたの家の屋根、アスベスト使われてますよ」と営業して回る悪徳業者もいるので、過剰な心配は詐欺にも遭いやすくなるので特に注意して下さい。