斜視とは?
斜視(しゃし)とは、目標としてみているものに対して正しい位置に視線が向かない眼科疾患のことを言います。外見では、どちらかの目は正しい位置に視線が向いているが、もう一方の目は、外側や内側、あるいは上や下を向いて視線が合わない状態に見えます。
斜視の人の対象物の見え方は、片眼でみている状態、もしくは視線が向いている片方ずつの対象物がみえるために重なったように見える、複視という状態で見えます。 斜視ではない人が対象物を見るときは、両眼視といって、ふたつの目で、ひとつの対象物を見るのですが、斜視の定義は、それができない状態のことを言います。そのため、外見では、両目が同じ方向をむいていても斜視であったり、片方がズレたように見えても斜視ではない場合もあります。 斜視をなにかに例えた言い方(眇、ひんがら目、藪睨み、ガチャ目、ロンパリ、寄り目)は、差別用語になりますので使わないようにしましょう。斜視の種類
斜視は目の位置によって、内斜視、外斜視、上斜視、下斜視に分類されます。
・内斜視は、片眼が内側に向いている状態のことを言います。 ・外斜視は、片眼が外側を向いている状態のことを言います。 ・上斜視は、片眼が上を向いている状態のことを言います。 ・下斜視は、片眼が下を向いている状態のことを言います。