共産主義者の特徴|同盟に加入している人/国/共産主義宣言
現在のベトナム社会主義国の特徴は、共産党の一党独裁です。国民が蜂起すると、容赦なく弾圧されます。政府は「理想の国家」でなければならないというのが大前提なので、ベトナムの国の悪口を言うだけでも逮捕されます。
ロシアとは?
1991年までロシアをリーダーとして社会主義・共産主義を作り上げた連邦体制が存在していました。バルト三国・ウクライナ・ベラルーシ・カザフスタン・ウズベキスタン・トルクメニスタンなどの国々が参加し、一つの共同体「ソビエト社会主義人民共和国連邦」としていたのです。
共産党による一党独裁体制を取っていたソ連は、政治的自由の弾圧も厳しかった特徴があります。職業・思想の自由はなく、当時のソ連の独裁者スターリンは自分に反対した者を虐殺し統治します。スターリンに虐殺された数は2,300万人にも上ると言われています。ソ連の共産主義の特徴は、大量虐殺というイメージは今でも有名です。 ソ連は、資本主義を批判し社会主義体制を樹立しますが、1990年代に入りソ連は崩壊します。経済的に連邦制の維持が難しくなり資本主義体制へ移行する事になりました。ソ連の崩壊のより社会主義国のリーダー的権威を失ったロシアですが、ロシア連邦共産党(CPRF)というソビエト連邦共産党(CPSU)の後継的な派閥がロシアで二番目に力のある勢力として残っています。事件からみる共産主義の特徴とは?
ここでは、歴史的に起こった事件から共産主義の特徴についてまとめていきます。歴史的な事件、第一次世界大戦を読んだサラエボ事件、第二次世界大戦後のシベリア抑留、どちらも共産主義が背景となっている事件といわれています。
サラエボ事件とは?
第一次世界大戦の発端となった有名なサラエボ事件が起こります。1914年6月28日、オーストリアの皇太子夫妻がセルビアの民族主義者の青年により暗殺されました。この事件を計画した犯人たちはトロツキーやレーニンらの思想を受け継いでいる共産主義者でした。彼らの目標は、世界大戦を引き起こす事で、「帝国主義戦争を内乱へ、内乱から革命へ」への実践を企てました。
このようなテロ事件の特徴は、共産社会を実現するために必要な行動だと共産主義思想では謳われています。共産主義者は、帝国主義社会を崩壊させるための戦争に勝利しなければなりません。その時の世を崩して自分たちの理想郷を完成させるというのが前提にありま す。
シベリア抑留とは?
第二次世界大戦の終戦後、シベリアの抑留者にはソ連による共産主義洗脳の嵐が待っていました。労働力として移送隔離され長期的な奴隷的強制労働と、厳寒のシベリアで満足な休養や食事も与えられず、多くの抑留者は死亡したと言われています。
シベリアの抑留での特徴は、身も心も疲弊した日本人捕虜に対して共産主義を礼賛させ、共産主義者を作り上げるという洗脳行為です。ソ連は元々、日本人捕虜の労働力を目当てとしていましたが、思想教育し、共産主義への共感とスターリンへの尊敬を植えつける政策をとります。洗脳した日本人を日本へ帰し、日本国から共産主義を広めようと試みました。 「スターリンを選ぶか天皇を選ぶか」と問われ、天皇と応えれば拷問が待っていたといわれています。共産主義に賛同し洗脳された捕虜は、早く日本へ帰国することができました。帰国後、洗脳された人は「革命だ」と日本共産党本部に向かったという話もあります。逆に、ソ連で共産党の残虐さを味わいトラウマとなった人は、共産主義者活動には関わりませんでした。共産主義はまだ実現していない
共産主義者の特徴としては、独裁国家やテロ事件を引き起こしているのでマイナスなイメージが強い印象があります。
本来の共産主義の特徴としては「貧しい人たちをなくそう」「貧富の差はなく平等に」という理念ですが、平等な世とは「いくら頑張っても意味のない世の中」でもあります。頑張った人が報われない世界が幸せか、というと幸せではないと答えるのが資本主義で生きている人たちでしょう。 実際に共産主義を体現した国は現在まで存在していません。社会主義で代表的だったソ連は崩壊しましたが、現在社会主義の国は、中国、ベトナム、北朝鮮、キューバ等世界にいくつか存在しています。共産主義者は、まだ完成されていない社会主義国家の先の共産主義を目指しています。