犬や猫に牛乳をあげるのは良いのか・犬が牛乳を好きな理由

動物・ペット

犬に与えて良い牛乳の量

犬や猫に牛乳をあげるのは良いのか・犬が牛乳を好きな理由

犬は、体重1kg当たり20ml以上の牛乳を飲ませると、下痢をするという研究結果が報告されています。しかし、個体差がありたくさんの量を飲んでも平気な子もいれば、2・3滴の牛乳を舐めただけでも下痢になってしまうケースもあります。犬の個体差がかなり強く出てしまいますので、初めて牛乳を与える場合は十分な注意が必要です。

はじめは少量から

少量または数滴の牛乳を与え、便の状態や体調を観察します。この時に下痢をするのであれば、牛乳との相性が合わないということなので、控えた方がいいでしょう。はじめから大量に与えてしまい下痢や嘔吐になった場合は、犬が苦しい思いをしてしまいます。

また、激しい下痢は脱水症状を伴うことから、獣医師の診察が必要になります。その犬が乳糖の分解が上手なのか苦手なのかを少ない量から確かめてあげましょう。

毎日少しずつ量を増やす

はじめての牛乳で異常がなければ、毎日少しずつ量を増やしても大丈夫です。どのくらいの量であれば乳糖を分解できるのかを確認するためにいきなり増やさないことです。人間にとっては少量でも、犬にとってはかなりの量なので気をつけたいところです。

加熱した牛乳ならば大丈夫?

犬や猫に牛乳をあげるのは良いのか・犬が牛乳を好きな理由

「ホットミルクにすれば下痢をしないのでは」と考えます。残念ながら、牛乳は加熱しても乳糖は分解することはなく、乳糖の量も変わりません。また、牛乳を沸騰してできた表面の膜は乳脂肪やたんぱく質で、乳糖が固まったものではありません。

牛乳の適温は?

お風呂上りの冷たい牛乳はおいしく感じますし、ホットミルクにすると甘く感じて気持ちが安らぎます。人は「冷たいか、温かいか」どちらかの牛乳をおいしく感じるのではないでしょうか。では、犬はどうでしょう。冷蔵庫から取り出してすぐの冷たい牛乳はお腹に優しくありません。

逆に、温めた牛乳は、口腔内にやけどをしてしまいます。牛乳が大好きな犬は、冷蔵庫からパックを取り出しただけで興奮し「おねだり」をするでしょう。室温に近い温度になるまで待っててもらうのも、躾のひとつではないでしょうか。

犬の牛乳アレルギー

犬や猫に牛乳をあげるのは良いのか・犬が牛乳を好きな理由

牛乳アレルギーは、人間と同様まれに犬にもあります。牛乳は乳製品ですので、乳製品のアレルギーがある犬には与えてはいけません。また、他の乳製品でアレルギー症状が出ていなくても、牛乳には反応してアレルギーを引き起こすこともあります。

「皮膚をかゆがる、くしゃみ鼻水、目の充血や目やに、脱毛、嘔吐、下痢」このような症状が出た場合には、アレルギーを疑ってみてください。牛乳を与えるのをやめて、病院を受診しましょう。 また、妊娠中の犬に牛乳を与えると、お腹の胎児にアレルギー反応が出てしまうケースもあるので、獣医師と相談の上で牛乳を与えた方が無難です。
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