重曹でうがいをすることはメリット?デメリット?
みなさんは虫歯になったことありますか。「甘いものを食べすぎると虫歯になるよ。」 「歯を磨かないと虫ばいきんが歯を溶かすよ。」等々、子供の頃は、よく聞かされる言葉です。
実は、この虫歯をはじめ、口内炎、口臭、舌苔をうがいで防げるのは、ご存知でしょうか。 そんな魔法のうがい液「重曹うがい」についてご伝授いたしましょう。重曹とは炭酸水素ナトリウムを指します
重曹とは「炭酸水素ナトリウム」と言います。「ナトリウム」なんて中学校で「Na」と覚えた以来使っていなかった方も思い出してください。「塩」のことです。
重曹は、身近なクレンザーの研磨剤や、歯磨き粉の発泡剤でお世話になっていますが、「重曹」はいろんな万能薬です。存在感が薄いのに、こんなところに使われていたのかと驚かされます。 例えば、食用としてケーキやおまんじゅうの「ふくらし粉」で有名なベーキングパウダーは、重曹とコーンスターチが主役です。また、シュワーっと発泡する飴玉にも、重曹が入ってシュワシュワ効果を出しています。 お風呂の入浴剤も、シュワシュワする発泡剤入りのものは、重曹が入っています。残り湯は、お風呂洗いの研磨剤にもなり、浴槽もピカピカで一石二鳥です。 そんな万能な重曹は、なんと昔から胃薬にも使われていました。重曹うがいって体にどんな影響があるの?
口腔内は食べ物を食べた後、酸性になっています。食後の食べかすが、歯垢=プラークとなり、酸性に反応する虫歯菌活性化の原因になります。
このプラークは、ある程度歯磨きで防ぐことができますが、歯ブラシが届かなかったところ、 磨き残しはたちまち酸性と化し、口内環境の悪化につながります。
この酸性になった口内環境を、弱アルカリ性の重曹うがいで中和させ、唾液の中性に近い口内環境にして、環境を整えるしくみです。口内環境を整える意味
物が酸化すると言うのは、どういうことなのでしょう。簡単に言うと、酸化は人間に例えると「老化」、鉄に例えると「錆」、時代経過したものに例えると「風化」を意味します。
つまり、物が酸化すると、絵画は色あせ、橋や鉄道は錆びていく劣化が始まります。酸素がある限り、物は劣化します。もちろん酸化させて「物を燃やす」など、恩恵を受けることも多いですが、人間も細胞でできていますので、この酸化=老朽化の原因であることは、間違いありません。 口の中の環境も同じで、酸化は虫歯菌や歯周病菌を活発にし、病気を引き起こす原因になります。そこで、口腔環境を酸性から守る工夫が必要になります。重曹を用意する前の注意!
Amazonでもたくさん取り扱っているように、重曹は簡単に手に入ります。ただし、ここで用意したいのは「薬用」「食用」の重曹です。
清掃用や、100円均一の重曹は粒子が大きく、水に溶けにくいです。第一、不純物が多く、食品ではないので、口に入れるうがいには適しません。重曹うがいを「薬用」で作ってみた例
重曹うがいを「薬用」で作ってみた例を挙げておきます。薬局に行くと、「炭酸水素ナトリウム」という緑と紺帯の箱が見つかります。
小包になって3g×12包と言う小箱や大袋500gというものがありますので、お手頃な方をお買い求めください。 空(から)の500mlペットボトルに水道の水を入れ3gの重曹を溶かします。ペットボトルを数回振って、重曹が解けたことを確認してください。これを、重曹うがいの度に少しずつ使っていきます。