クルマの記事でよく見る「アウトバーン」とは?
スピード制限なしのアウトバーンを見かけますが、他の高速道路と何が違うのでしょうか。また、なぜアウトバーンだけが有名なのでしょうか。
ドイツにとってのアウトバーンは陸つながりのヨーロッパでは東西南北、道路で国境を越えられますから、ドイツ以外の国家にとっても要の道路となります。そんなアウトバーンはどのような道なのでしょうか。ドイツ語「 Autobahn」のカナ表記
Autobahnはドイツ語でカタカナ表記をしますと「アウトバーン」になります。しかし正確な発音で言えば、「オウトバーン」とも聞き取れますので、日本語にはない発音の仕方になります。
なので、日本では「アウトバーン」で浸透されているので、アウトバーンで正しい表記と考えて良いでしょう。アウトバーンはドイツの生活道路
ドイツにはメルセデス・ベンツやポルシェといったハイパフォーマンスな車を開発している会社がありますが、車会社に勤めている人たちは毎日のようにアウトバーンで300km/hほど出して通勤しております。
また自動車会社に勤めてなくても、車通勤の人が多い国です。日本では少々考えられない文化ですが、ハイスピードで走ることや車での移動はドイツの人たちにとっては至極普通のことなのです。ドイツ人は車が無いと生活できない
例えば、普通の食品の買い物であれば近所のスーパーで良いですが、家具やホームセンターのようなお店に行くとなると高速道路を使わなくてはいけません。日本は便利な国で近場でなんでも揃いますが、ドイツはそうもいきません。
ドイツはちょっとした買い物でアウトバーンを使いますので、当たり前のように130km/hで走りますから、日本よりも生活で車を使う国なのです。Autobahnは無料で走れる
なぜこんなにもアウトバーンを利用するのかと言いますと、アウトバーンは無料だからです。 一時有料化が検討されましたが、基本的にアウトバーンは無料で乗ることができます。というのもの、ドイツが税収でアウトバーンの管理をしているため無料で乗ることができます。
しかし12t以上の車両に関していは有料化となり、ETCかチケットを買う必要があります。一般の自動車であれば、無料で走ることができます。日本語では「高速道路」
日本の感覚で言えばアウトバーンは高速道路ですが、ドイツ人にとっては「自動車専用道路」です。なので高速で走るという感覚ではなく、一般道の延長線上に近い感覚です。
その背景にはドイツの交通法規があり、ドイツの制限速度は住宅街では30km/h、市街地では50km/h、市街地以外(郊外)の一般道が100km/h、アウトバーンでは130km/h(推奨速度)となっております。もちろんその道の環境に合わせた速度制限は存在しますが、日本の高速道路とアウトバーンではかなり速度規制と使用頻度に違いがあります。