バイタルサインの測定の目的と根拠|新生児/高齢者/小児

仕事ノウハウ

バイタルサインの測定の目的

バイタルサインの測定の目的と根拠|新生児/高齢者/小児

バイタルサインは、生命徴候のことで脈拍、呼吸、体温、血圧、意識レベルの5のことを指します。バイタルサインの測定の目的は、全身状態の変化や異常の徴候を早期に発見することです。客観的なデータとなるので、誰が測定しても正確に評価することができるのが特徴です。

さまざまな年代の方にバイタルサインの測定は行われます。年代別のバイタルサインの測定の目的をご紹介します。

新生児

バイタルサインの測定の目的と根拠|新生児/高齢者/小児

新生児のバイタルサインを測定する目的は、お母さんの子宮の外の環境に適応できているかどうかなどについて、生理的な変化や異常を早く発見することです。新生児のバイタルサインを測定する際には、明るく静かな環境下で行いましょう。室温は、24度~26度が好ましいです。

新生児のバイタルサインは、主に心拍数、呼吸数、体温、皮膚色を見ます。皮膚色はチアノーゼを起こしていないかを見るのが目的となります。心拍数、呼吸数、体温共に大人よりも正常値が高いので、新生児の正常値を確認してから測定を行いましょう。

高齢者

高齢者のバイタルサインを測定する目的は、高齢者が自覚していない症状の評価を行うためです。高齢者の場合、さまざまな合併症を有している場合が多く、バイタルサインに変化が見られることがあります。

しかし、不整脈や高血圧など自覚できない異常も多いので、バイタルサインという客観的なデータで評価する必要があります。バイタルサインの他にも、顔色や表情の変化など目で見てわかる変化も観察して、変化を読み取るようにしましょう。

小児

小児のバイタルサインを測定する目的は、小児の全身状態の変化や異常を早く発見するためです。小児は、バイタルサインが変動しやすいのにくわえ、大人とは異なり、症状や異変の訴えが不明確です。そのため、客観的なデータで状態の変化を評価する必要があります。

小児の場合であれば、大人とは異なり、聴診器や血圧計を怖がってしまう傾向にあります。バイタルサイン測定時に激しく抵抗したり、泣いて暴れてしまう場合があります。遊びを交えながら測定を行うなどして、恐怖心や不安を和らげてあげながら測定を行いましょう。

バイタルサインの目的や根拠

バイタルサインの測定の目的と根拠|新生児/高齢者/小児

普段何気なく測定しているバイタルサインですが、それぞれのバイタルサインの測定項目にはどんな目的や根拠があるのでしょうか。バイタルサインの目的や根拠をご紹介します。

呼吸

呼吸とは、生きていく上で必要なエネルギーを作るために酸素を取り入れ、その結果生じた二酸化炭素を排出することです。バイタルサインとしての呼吸測定では、呼吸数、換気量、呼吸のリズム、呼吸音などを見ます。

呼吸を見る目的としては、呼吸機能の異常を少しでも早く発見することになります。呼吸に異常があった場合、さまざま病気と関係している可能性が高いです。例えば、1回の換気量が減少しているのであれば、呼吸筋が低下していたり、胸郭の可動性が障害されていることによって減呼吸が生じているということになります。どのようなことが原因で呼吸に異常が見られているのかを評価することが大切です。

血圧

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