輸液の種類・一覧|高カロリー/細胞外液/ビーフリード

仕事ノウハウ

輸液とは

輸液とは、血液が急激に少なくなったり必要になった時やカラダで不足していたり不足しそうな時に、必要な栄養素や水分、電解質などをカラダの中に投与する液体です。治療として必要な輸液を投与することで、患者さんの状態を改善させることができます。

輸液には、種類があり患者さんの状態や必要な治療によってどのような輸液を使うかが違います。また、輸液を行うためにはルートを確保しなくてはいけません。そのルートも、患者さんによって違うこともあります。 輸液が必要となる人は、下痢や嘔吐などの脱水症状の人や出血などで血液が足りなくなった人、食事が思うようにできない人などです。

輸液の種類

輸液には種類があります。それは、高カロリーや細胞外液、ビーフリードなどです。治療の目的によって使う輸液が違います。では、それぞれの輸液について詳しく紹介していきます。

高カロリー

高カロリーは、IVHやTPNとも言われます。高カロリーが必要となる患者さんは、消化器や長期間経口から栄養が摂取できない場合です。

高カロリーには、高濃度のブドウ糖を含むアミノ酸やビタミンなど3大要素の栄養素が多く含まれています。また、脂質なども含まれています。一般的な輸液であれば腕などの血管から投与することが多いです。 ですが、高カロリーは栄養素が多く含まれているので末梢の血管から投与してしまうと、血管が炎症を起こしてしまいます。なので、高カロリーを輸液する場合には確実に、必要な栄養素を投与しなくてはいけないので中心静脈から投与しなくてはいけません。 高カロリーは決まった量の高カロリー輸液のこともありますが、患者さんによっては医師からの指示で患者さんの栄養状態に合わせてオーダーすることがあります。

副作用

高カロリーから栄養が投与されているからといって、それで安心ではありません。高カロリーも他の薬と同じように必ずしも効果があるとは言えません。患者さんの中には、副作用が表れることがあります。

副作用としては、アシドーシスやアナフィラキシーショックなどがあります。

細胞外液

細胞外液とは、簡単に説明するとカラダの中に存在している細胞の外にある体液のことです。体液は、細胞内液と細胞外液があり、細胞外液は血漿と間質液からできています。生命を維持するためには必要で、体重の約20%を占めています。

細胞外液があることで、全身を循環する血液量を維持することができます。そして、栄養や酸素を細胞に運んだり老廃物や炭酸ガスなどカラダの中では必要のないモノを外に運ぶ役割があります。 細胞外液を輸液することで、カラダの中で少なくなった水分や電解質を補充しカラダのバランスを保つことができます。 この種類の輸液を行う対象としては、経口では水分など栄養が摂取できない患者さんに対して行います。

細胞外液の効果がみられないとどうなるのか

細胞外液の輸液は、少なすぎれば尿の出が少なくカラダに老廃物などが溜まるため浮腫んだり体内の臓器が正常に働きません。

また、輸液の量が多すぎると尿の出は多くなりカラダは浮腫みませんがカラダの老廃物だけではなく、その他カラダに必要な栄養も排泄として出してしまいます。
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