日本の美術が活きた春雨とは
日本の春雨は、主に緑豆やジャガイモ、サツマイモから採ったデンプンを原料として作られ、奈良県の桜井市と御所市で全国の生産の約6割を占めています。原産地は中国で「粉条(フェンティアオ)」や「粉絲(フェンスー)」と呼ばれています。
山東省竜口市の「龍口春雨」が最も有名な春雨ですが、実際の原産地は招遠市が主とされ、西暦1000年頃には作られていました。 日本には、鎌倉時代に伝えられたとされ、春に降る雨に見た目が似ていることから「春雨」と名付けられた独自の名称です。英語では「glass noodles/Potato noodle」と呼ばれています。煮物やスープ、和え物など様々な料理に適した食材で、なめらかでつるっとした食感が特徴的です。春雨に含まれる栄養素とは?
低カロリーやダイエット食品のイメージも持ち合わせる春雨ですが、ここでは春雨の栄養素にフォーカスしてご紹介します。
春雨の原料は、緑豆、ジャガイモ、サツマイモです。緑豆やジャガイモ、サツマイモはビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれる食材ですが、それらのデンプンを原料に製造された春雨には、炭水化物以外に豊富な栄養が含まれていません。 栄養素量は、基本的に可食部100gに対して算出しますが、今回は1回の食事で使用される1人前の春雨(10g)に対する栄養価をご紹介します。■春雨(10g)の栄養価 ・カロリー:34kcal
・タンパク質:0.01g ・脂質:0.02g ・炭水化物:8.45g(炭水化物=糖質+食物繊維) ・糖質:8.31g ・食物繊維:0.14g 春雨のほとんどが糖質(炭水化物)で構成されていることが良く分かります。春雨本当に糖質制限に向いているの?
脂質にだけフォーカスすると、ダイエット食に向いているように見受けられますが、カロリーや炭水化物が高いので一概にヘルシーとは言い切れません。
・ご飯(100g):カロリーは168kcal・糖質は37.1g(1食:200g) ・中華麺(100g):カロリーは149kcal・糖質は31.5g(1食:230g)