おかわかめとは
みなさんは「おかわかめ」をご存知でしょうか。名前にわかめとはスペード付きますが、海藻ではありません。おかわかめとはツルムラサキ科に属する多年草で、正式名を「アカザカズラ」といいます。
茹でると、見た目や食感がワカメに似ているため「おか(丘)わかめ」と呼ばれ親しまれています。葉はハートのような可愛い形をしているのが特徴です。おかわかめは温かいところを好むため、国内の産地では大分県の中津市が有名です。1:長寿の薬草「雲南百薬」
おかわかめは、スーパ野菜とも呼ばれるようにとてもたくさんの栄養が含まれています。おかわかめは、中国の雲南省では古くから長寿の薬草として知られており、「雲南百薬(うんなんひゃくやく)」という別名も持っています。
日本へも、元々は薬草として中国から伝わったと言われています。寒さに弱いためか北日本などではあまり知られていませんが、沖縄では「ぬるっぱ」という別名で健康野菜として親しまれています。2:球根もムカゴも茎も葉も食べられる
茹でた葉の見た目や食感がワカメに似ているおかわかめですが、実は葉以外にも地下の球根や、葉腋にできるムカゴ、茎も全部食べることが可能です。
球根やムカゴは山芋のような食感をしていますので、切ってサラダにしてもいいですし、すりおろすととろろのように楽しめます。また、煮つけにしたりご飯に混ぜたりと色々な料理に使うことができ、ほくほくして美味しく食べられます。また、茎は塩茹でなどで頂きます。おかわかめを使ったレシピ9選
栄養が豊富で癖も無く食べやすいおかわかめですが、あまり認知度が高い野菜とは言えないのが現状です。どのようにして食べればよいのでしょうか。
ちなみにおかわかめは生でも食べられますが、シュウ酸を含むため食べ過ぎると結石の原因となる恐れがあります。味も青臭いため、加熱して食べるようにしましょう。 おかわかめはお浸しや天ぷらなどさまざまな料理に利用できます。おかわかめを使ったおすすめレシピ9選をご紹介します。1:おかわかめのお浸し
まずは、シンプルにおかわかめだけを使ったお浸しからのご紹介です。お湯をたっぷり沸かし、おかわかめを茹でます。茹でると言ってもおかわかめはすぐに火がとおりますので、10秒ほどでOKです。
茹ったら、青菜を茹でた時と同じようにすぐに冷水にとり冷ましましょう。水気を切って、食べやすい大きさにカットし器に盛れば完成です。醤油などをかけ、おかわかめの持つ本来の味を存分に楽しんでください。
材料 オカワカメ 適量
オカワカメのお浸しの作り方 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、オカワカメを入れ10秒くらい茹で、すぐに冷水に浸けて冷まします。オカワカメが冷えたらザルに空け、水を切ります。水気が切れたらザックリと切り、器に盛ります。オカワカメのお浸しの完成です。
2:おかわかめの和え物
続いてご紹介するのも、おかわかめのみを使ったシンプルレシピです。思い立ったらすぐできますので、あと1品足りないという時にもおすすめの料理です。
おかわかめにさっと火を通し、適当な大きさに切るまではお浸しと同じです。その後は冷水にとり、水気を切ったら醤油、みりん、ごま油を混ぜたタレで和えましょう。最後に胡麻をかければできあがりです。おかわかめの粘りと胡麻の風味のコントラストを楽しみましょう。
【おかわかめの和え物】 2人分 おかわかめ 15枚ほど *しょうゆ 大さじ1/2 *みりん 小さじ1 *ごま油 小さじ1 ごま 適量
1.おかわかめをさっと湯通しし、ざっくり刻む。 2.(*)と和えて、ごまをふりかけて完成。
3:おかわめdeダシ
山形県の郷土料理であるダシを、おかわかめで作るアレンジレシピです。暑くて食欲が無い時も、さっぱり食べられますし、野菜をたくさん摂ることができます。冷蔵庫で数日もつので、作り置きにも便利です。
作り方は簡単で、茹でたおかわかめとナスとキュウリを細かく切ります。それを大葉やショウガなどの香味野菜と混ぜ合わせ、味を付け冷やしておくだけです。合わせる野菜を変えるなどすればバリエーションも広がります