青パパイヤとは
青パパイヤとは、パパイヤの実が熟す前の緑色の状態で収穫されたもののことです。熟した黄色いパパイヤは強い甘味が特徴の果物として食べられますが、灰汁を抜いた青パパイヤはほんのりとした甘味とトロピカルな香りが特徴で、一般的には野菜として食べられます。
青パパイヤの実は白く、切ると白い乳液状の果汁が滲み出ます。青パパイヤが別名で「乳瓜」とも呼ばれるのはこれが由来です。フルーツのパパイヤとの違い
青パパイヤとフルーツのパパイヤは、含まれている栄養成分が違います。フルーツのパパイヤは熟すことで糖度が増していきますが、熟す前の青パパイヤには酵素が多く含まれています。
青パパイヤに含まれている酵素は熟すことで減少していき、熟したパパイヤにはほとんど含まれていません。沖縄で健康長寿の野菜として人気
青パパイヤは、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富で、沖縄で健康長寿の野菜として人気です。
沖縄では熟したフルーツとしてのパパイヤよりも、野菜として摂れる青パパイヤの方が生産量も消費量も多いほど人気の食材です。青パパイヤの下ごしらえ
青パパイヤの下ごしらえのポイントは、かぶれに注意して切ることと灰汁取りです。
青パパイヤは熟す前のパパイヤなので、灰汁が多く含まれていて苦味があります。切ると出てくる乳液状の果汁は、直接触れるとかぶれる場合があります。これらに注意しながら青パパイヤの下ごしらえをする必要があります。青パパイヤの灰汁の取り方
青パパイヤは、調理する前に水に漬けて灰汁を抜くのが一般的です。
1.最初に表面を水洗いしたあと半分に切る。 2.種をスプーンなどで取り除き、ピーラーなどで表面の皮を剥く。 3.好みの大きさで切り分けたあと、水に漬けて灰汁抜きをする。
上記のやり方で灰汁は抜けます。水に漬けすぎると栄養素も抜けてしまうので、漬け過ぎには注意が必要です。下処理をするときはかぶれに注意
青パパイヤの下処理をするときは、切ったときに出てくる乳液状の果汁に触れないようにする必要があります。
乳液状の果汁に含まれるタンパク質分解酵素が肌に触れることでかぶれるおそれがあります。乳液状の果汁に触れなければかぶれることはなく、触れたとしてもすぐに洗い流せば大丈夫です。 肌が敏感な人は、ゴム手袋などで乳液状の果汁が触れないようにして下処理をする必要があります。青パパイヤを使ったおすすめレシピ7選
青パパイヤは調理する際に、灰汁を取ったりかぶれに注意したりする必要がありますが、いろいろな料理に使うことができ、栄養価の高いおすすめの食材です。
ここからは、青パパイヤを使ったおすすめレシピ7選を紹介します。1:青パパイヤのサラダ
青パパイヤのほんのりとした甘味とさわやかな香りが楽しめるサラダです。ニンジンなど好みの野菜をカットして加えることで、食物繊維やビタミンなどの栄養素が多く摂れます。味付けは好みで調整しましょう。
材料 1.青パパイヤ 1/2個 2.にんじん 1/3本 3.ドレッシング(好みで) 適量
作り方 1.青パパイヤは皮をむき、せん切りにし、水にさらす。にんじんは皮をむき、せん切り。 2.水気を切った1を器に盛り、好みのドレッシングをかける。
2:青パパイヤ炒め
もやしや魚肉ソーセージなど、冷蔵庫にある手頃な食材と青パパイヤを炒めた料理です。
青パパイヤのシャキシャキした食感を残すために、あまり火を通し過ぎないようにして作っても美味しいです。
材料 1.青パパイヤ 1コ 2.もやし 1/2 3.魚肉ソーセージ 1本 4.だしの素 適量 5.塩コショウ 適量
作り方 1.青パパイヤの皮を剥いて、種を取り、千切りにする。 2.フライパンにオリーブオイルを入れて、青パパイヤ、もやし、魚肉ソーセージを入れて炒める。 3.だしの素、塩コショウをいれて味を調整して、出来上がり♪
3:青パパイヤと豚肉の煮物
豚肉と一緒に青パパイヤを煮た料理です。しっかりと煮込んだ青パパイヤは、冬瓜や大根に似た食感になります。青パパイヤにはタンパク質を分解する酵素が含まれているので、豚肉もやわらかくなります。
青パパイヤは味が染み込みづらい食材なので、少し濃い目の味付けにするのがおすすめです。
材料 1.青パパイヤの実の部分 400g 2.豚ロース(ホワイトミート) 380g 3.ささげ(又はいんげん) 30cmのもの 3本 4.さつま揚げ 1~2枚 5.本だし 小さじ2 6.水 2カップ 7.酒 50cc 8.みりん 50cc 9.しょうゆ 50cc
作り方 しょうゆ 50cc 1.青パパイヤは、1つで800g以上ある巨大なものを使用しました♪ 2.パパイヤは皮を剥き、タネと内側の髭状のものもスプーンで取り、一口大に切って水に30分以上さらします。 3.豚肉:一口大 ささげ:3cm さつま揚げ:スライス 4.鍋にお湯を沸かし、沸騰したら豚肉を入れて再び沸騰したら弱火にしてアク取り。きれいになったら、インゲンとパパイヤをIN。 5.その後さつま揚げも入れて5分くらい煮たら、酒・みりん・醤油を入れて落し蓋をして弱火で20分。 6.できあがり。アツアツをお召し上がりください♪冷めてもおいしいよ!
4:パパイヤイリチー
細切りにした青パパイヤとニンジンにベーコンと卵を加え炒めた料理です。イリチーとは、細く切った食材に出汁を加えて炒めた料理のことで、沖縄ではポピュラーです。野菜のシャキシャキとした食感が楽しめます。
材料(2,3人分) 青パパイヤ 250g ニンジン 80g ベーコン 2枚(50g) 卵 2個 ニンニク 1カケ めん汁(2倍濃縮タイプ) 大さじ1 水 大さじ2 塩 適量 コショウ 適量
下ごしらえ 1.パパイヤは半分に切って中の白い小さな種を取り除き、外側の皮をスライサーで剥く。 2.パパイヤとニンジンを粗めにスライスする(包丁で細切りにしてもOK)。今回は電動のスライサー(ティファール フレッシュ エクスプレス,乾物でイタリアンコンテストの時、賞品としていただいたもの)を使用。
作り方 1.フライパンにオリーブオイルとみじん切りにしたニンニクを入れて弱火にかける。香りが出てきたら、細切りにしたベーコンを入れて炒める。 2.スライスしたパパイヤとニンジンを入れて炒める。 3.全体に油が馴染んで少ししんなりしたら、めん汁と水を入れて水気が無くなるまで炒める。 4.炒めている材料を少しフライパンの脇に寄せ、開いた所に溶き卵を入れて、半熟のそぼろ状になってくるまで手早く炒める。 5.パパイヤ、ニンジン、卵を炒め合わせる。 6.塩・コショウで味を調えて完成。
5:青パパイヤスープ
野菜や鶏肉と一緒に青パパイヤを煮込んだ、美味しく栄養価が高いスープです。青パパイヤにはタンパク質分解酵素が含まれているので、鶏肉をやわらかくし、消化をよくする効果にも期待できます。
★★★レシピ★★★ 青パパイヤ1/2個、人参1本、サラダチキン1個、塩小さじ1/2、ナンプラー小さじ1、極みつゆ小さじ1 鍋に青パパイヤ、人参を入れて材料が隠れる位のお水を注いで火をつけます。 沸騰したら弱火にして15分程煮ます。 塩、ナンプラー、極みつゆを入れてさらに10分煮たら切ったサラダチキンを入れてさっと煮ます。
6:青パパイヤと手羽元のトマト煮
手羽元とトマトに青パパイヤを加えて煮た料理です。トマトのほど良い酸味と手羽元の旨味、青パパイヤのほくほく、とろりとした食感が美味しいです。
青パパイヤに含まれているタンパク質分解酵素の働きで、手羽元をやわらかく食べられます。