【男女別】禁煙のメリット・デメリットを時系列に紹介|肌/髪/肺

ヘルスケア
美容面でも肌にハリ・ツヤが増し、女性の場合では化粧乗りの違いに気づくでしょう。禁煙3週間後はニコチンの中毒症状も消え、イライラしてきた期間が終わります。気分もよくリラックスした精神状態になっています。

禁煙開始から1年後は?

1年も禁煙できればほぼ完全に禁煙に成功としたといっても良いでしょう。禁煙してから1年たつと、心筋梗塞・狭心症などの心臓病のリスクは煙草を吸っていた時の半分に減少しています。心臓病は日本の中の死因で二番目に多い病です。心臓病のリスクから遠ざかることは大きなメリットでしょう。

いきなり1年後の想定は難しいですが、どんなヘビースモーカーでも禁断症状は数か月でなくなるといわれています。「いつかこのつらさ(ニコチンの禁断症状)はなくなるんだ」と信じて禁煙を続けていきましょう。

禁煙開始から10年後以降は?

禁煙による大きなメリットは、死亡率が高いがんの発生率を抑える事にあります。特に禁煙開始から10年後は、がん系統の病からのリスクが激減、肺がんによる死亡率は、喫煙者の半分、その他の膀胱がん、腎臓がん、口腔がん、咽頭ガンなどの死亡率も大幅に低下します。15年以上たつと、ほぼ完全に煙草を吸わない層と同じ機能を取り戻します。喫煙が原因の病気へのリスクも取り除かれます。

「今更禁煙しても昔から吸ってきたしもう遅い」という方はそんなことはありません。禁煙開始からすぐに細胞は修復に向かいますし、10年・15年たつと煙草を吸っていない人と同じレベルの機能、病気への発生を抑える力を取り戻します。いつからスタートさせても禁煙のメリットはあります。

禁煙のお金面でのメリットとは?

【男女別】禁煙のメリット・デメリットを時系列に紹介|肌/髪/肺

実際に禁煙をするとどのくらいお金に余裕が出るでしょうか。禁煙のお金面でのメリットを考えていきましょう。煙草は銘柄にもよりますが1箱大体420円あたりです。420円と考えても「1食分の金額ではないか」と考える方もいるでしょう。つまり煙草を吸っている人は、人より1食多く食事を毎日摂っている計算になります。

一日1箱吸う場合、年間どれくらいかかっているか見ていくと、1箱「420円」×1年「365日」=1年で「153,300円」、煙草に金額がかかっているという計算です。これを安いか高いか考えるのは人それぞれですが、禁煙をすると「153,300円」がそのまま残ることになり、その分好きな事にお金を回せます。 もし、10年禁煙を続ければ「1,533,000円」の無駄を削減でき、貯蓄的な意味でも大きなメリットがあると言えるでしょう。

妊娠中の女性が禁煙するメリットとは?

【男女別】禁煙のメリット・デメリットを時系列に紹介|肌/髪/肺

女性が妊娠している時の禁煙のメリットについて詳しくチェックしていきましょう。これから妊娠を希望する方、現在妊娠中の方はで喫煙している方は喫煙のリスクをしっかりと認識しておく必要があります。パートナーや家族の中で喫煙者がいる場合は、妊娠中には同じ空間で喫煙をしないようお願いをする必要もあるでしょう。

妊娠中の喫煙のリスクとは?

妊娠中の喫煙のリスクは、流産・早産・死産、赤ちゃんへの障害などがあげられます。喫煙者は煙草を吸っていない人の約3倍の流産リスクがある統計がでていいます。母体が煙草の煙を吸う事で血管が収縮されて赤ちゃんに栄養が行き渡らなくなり、流産の危険性が高まります。

煙草の毒性は赤ちゃんの心拍数もあげ、最悪の場合死産になるケースもあります。また、無事に出産できても赤ちゃんが低体重、発達遅滞などの障害を持っている確率が上がってしまうといわれています。

どんな病気・障害が出てしまうの?

喫煙が生むデメリットは赤ちゃんの体に大きく影響しています。一部では妊娠時、煙草を吸って元気な赤ちゃんを産んだという方もいるでしょう。しかし確実に喫煙が原因として統計で奇形児や、不健康時が誕生している結果が出ています。

実際に禁煙をしなかった場合、赤ちゃんにどんな症状として表れてしまうのでしょうか。折角授かった命を大切にするためにも、禁煙をしないとどんな病気・障害をもって生まれてしまうか把握しておきましょう。

肺機能の低下

禁煙をしない場合、煙草に含まれる有害物質が赤ちゃんの肺の成長を妨げ、生まれつき肺機能が低下してしまう可能性が上がります。気管支ぜんそく、気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症を起こしやすくなると言われており、その後の成長にも大きく関わります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

煙草によるデメリットの一つに乳幼児突然死症候群(SIDS)があります。生まれてから元気だった赤ちゃんが、寝ている間に突然亡くなってしまうという症状で、原因が妊娠中の喫煙といわれています。生後6ヵ月までの赤ちゃんが発病しやすい病気なので、何の前触れもなく寝ている間に亡くなってしまうのが特徴です。

妊娠中に母親が喫煙していた場合、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが約5倍高まると厚生労働省の研究報告ではあがってきています。突然死は防ぎようがないといわれがちですが、禁煙することで5倍のリスクを軽減できます。喫煙のデメリットをしっかりと受け止め妊娠中は禁煙に努めましょう。

ダウン症

禁煙のメリットとして、胎児のダウン症の関係もあります。ダウン症の原因は、先天性の染色体異常によって生じる疾患なので本来は喫煙の有無は関係なく妊娠した段階で、ダウン症かどうかは決まっています。

しかし、実は妊娠以前や妊娠したタイミングで喫煙をしていると、卵子ができるときの偶発的な分裂異常と受精卵発育初期の偶発的な分裂異常の確率が上昇し、胎児のダウン症になる確率があがります。ダウン症の子供は600人~700人に1人の割合で出生すると言われています。研究の結果では、喫煙によるダウン症の確率は非喫煙者に比べ2倍以上です。妊娠を考える場合は禁煙をすべきでしょう。

先天性指異常

妊娠中の喫煙のデメリットとして、胎児の先天性の指異常も上がっています。妊娠初期の赤ちゃんの体が作られる段階から、煙草の影響が出てしまう事が原因で指の数が少ない「少指症」・指の数が多い「多指症」・指がない「無指症」・指の一部がくっついている「合指症」などがあります。

多指症は意外と多い確率で生まれており手では1000人に1人か2人、足では2000人に1人か2人と、先天性異常の中では最も多い数字です。妊娠中の喫煙で先天性指異常が起こる確率は非喫煙者に比べると1.33倍に上がることが分かっています。

口唇裂・口蓋裂

唇が裂けた状態で生まれてくる「口唇裂」・口の中の上側が裂けている「口蓋裂」という症状も喫煙のデメリットで生まれてくるリスクです。口唇裂や口蓋裂で生まれた赤ちゃんは、大人になるまで手術を繰り返すことになります。裂け方によっては手術をしても見た目に違和感が残ったり、食事が上手く取れず鼻から流れてきたりするなど大変な事もあります。

この病気になると見た目にもはっきり分かり、赤ちゃんの発達やその後の成長にも悪影響を与えてしまうでしょう。口唇裂・口蓋裂の症状を持って生まれてくる赤ちゃんの確率は、非喫煙者と比べ喫煙者は1.3倍程あがると調査結果も出ています。

元気な赤ちゃんを産むためには?

健康で元気な赤ちゃんを産むためには禁煙をしたほうが良いでしょう。「ストレスをためるより1本吸ったほうがいい」という人も多いですが、本当にそうでしょうか。妊娠中に煙草の煙を吸い続けることで起こるリスクは、どんどん増大していきます。

妊娠中の禁煙メリットは健康で元気な赤ちゃんを産める可能性が高い事は明らかなので妊娠に気づいた頃には、胎児の成長はすでに始まっているので赤ちゃんを作ることを決意したらすぐに禁煙を始めましょう。
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