背中のツボ押しの方法と内臓の弱りが分かるツボ|胃/腎臓

ヘルスケア

見つけにくい病気が見つかる事も

これと言った理由も思い浮かばないのに背中の左側だけが痛む。こんな時には膵臓の不調が疑われる事もあります。膵臓は、場所で言えば胃の裏側。胃と背骨との間にあります。

膵臓の病気と言えば「すい炎」や「膵臓がん」などがありますが、膵臓の病気は自覚症状がほとんど出ないままに進行が進んで行くという特徴があります。アルコールやコーヒーを大量に摂取していると言う自覚がある人、体中がむずがゆくなることが多い人などは、背中側から刺激を与えて膵臓の働きを活性化させるとともに生活習慣を見直してみる方がよいでしょう。 また、背中の左側の痛みと同時に腹痛もある人は、一度医療機関で検査を受けるのも考えてみてはいかがでしょう。

背中のツボの位置

背中のツボ押しの方法と内臓の弱りが分かるツボ|胃/腎臓

「胃」や「腎臓」など内臓の弱りと関係の深い背中のツボですが、自分で場所がわかっていれば「疲れているな」と思った時に刺激して活性化させてあげる事もできます。そんな、内臓の弱りと関係の深い背中のツボですが、背中のどのあたりにあるのでしょうか。

胃と関連の深いツボ

背中の、胃のちょうど裏側にあたる場所に「六華の灸(ろっかのきゅう)」、別名「胃の六つ灸(いのむつきゅう)」と呼ばれる「膈兪(かくゆ)」「肝兪(かんゆ)」「脾兪(ひゆ)」のツボが背骨の両側に各2つ、合計6つあります。胃腸の調子が悪い時に重苦しくなったりもするあたりですが、この6つを刺激する事でラクになったりもします。

ピンポイントで場所がわかれば「ツボ押し」や「お灸」などをすれば非常に効くツボですが、場所がわからなくても「背中をさする」などで広範囲を刺激しても効果はあります。

腎臓と関連の深いツボ

腎臓と関係が深いツボに「腎兪(じんゆ)」と呼ばれるものがあります。へその高さで腰に手を置いたときに、自然と親指が届く位置にあるツボです。東洋医学で言う「腎」のツボで、腎臓の弱りだけではなく、何となく腰が重い、疲れが抜けないと言う時にも痛みや「押すと気持ちいい」という感覚を感じるツボです。

腎臓の弱りだけではなく「腰の冷え」や「ぎっくり腰」、「生理痛」「月経不順」など、刺激する事で幅広い不調への効果が期待できるツボです。少し力を入れて付近をさするだけでも良いので、1日に何回でも行う事で腎機能の強化が期待できます。また、カイロを貼る事でじんわりと刺激を与えるのも効果的です。

内臓の弱りが分かる背中のツボ

背中のツボ押しの方法と内臓の弱りが分かるツボ|胃/腎臓

いつもなら何も感じない部分が急に痛くなったり、押してみて「痛気持ちいい」などいつもとは違う刺激を感じるならそれは不調のサイン。内臓の弱りと関係のある背中のツボですが、どこのツボがどの臓器と関係しているのかを知っておけば、不調に早めに対処する事ができます。また、背中のツボを刺激する事で症状を軽くし、病気を未然に防ぐ効果もあります。

肺兪(はいゆ)

肩甲骨のちょうど真ん中の高さ、背骨と肩甲骨の間にある肺兪のツボ。名前のとおり肺と関係が深いツボです。咳がひどい時やぜんそくで息苦しい時など肺の調子が悪いと硬くなったりもします。鼻炎や花粉症、背中の痛みや全身の疲労にも効果のあるツボです。

膈兪(かくゆ)

左右の肩甲骨の下端を結んだ線と背骨の交点に「第七胸椎」があります。この第七胸椎と、その下の「第八胸椎」の間で、背骨の中心から指2つ分離れた左右同じ位置に「膈兪」のツボがあります。筋肉が少し盛り上がっている場所です。

胃酸過多や胃痛と言った胃の不調の他、咳や喘息・胸の痛み・嘔吐などにも効果があるツボです。全身の血液循環を良くする効果もあります。

肝兪(かんゆ)

膈兪のツボからさらに骨2つ分下に下がった場所に肝兪のツボがあります。ツボ押しする事で腹痛や肝機能の障害・二日酔いなどに効果がある他、イライラや不安と言った精神的な症状や口内炎・立ちくらみにも効果的です。

胃兪(いゆ)

肝兪からさらに骨3つ分下に下がった同じライン上に胃兪のツボがあります。ウエストの一番細い部分から上に指幅2つ分上に上がった位置でもありますので、腰に手をあてて親指で体の中心に向かって押すと効果が得やすいツボです。

消化促進に即効性の高いツボで、胃が「もたれる」「張る」「重苦しい」などの不快な症状の緩和にも効果的です。消化機能を高める事で健全な食欲を取り戻す事もできます。

脾兪(ひゆ)

胃兪から骨一つ分上にある脾兪と言うツボも、消化不良やお腹の張り、むくみや下痢などのお腹の不調に効果のあるツボです。

首を前に曲げた時に背骨の一番高く出ている部分から12番目と13番目の骨の間で、背骨の中心から左右に指2つ分離れたところにあります。

腎兪(じんゆ)

ウエストの一番細いところにある背骨の中心から左右に指2つ分離れたところ(第二腰椎と第三腰椎の間)にある2つのツボが腎兪と言うツボです。親指の腹をツボにあてて、左右同時に身体の中心に向かってじっくりと圧をかけてあげると腎臓の強化に効果的です。

押して痛みを感じる場合には、冷えや足のだるさなど腎臓の機能が低下して起こる弊害をかかえている事も少なくありません。刺激する事で腎機能の強化の他、腰の不調や生理不順など婦人科系の疾患にも効果的です。

志室(ししつ)

腎兪からさらに指2つ分外側に離れたところには、腎臓の働きを活性化させる志室のツボがあります。腎臓を活性化させる事はすべての臓器を活性化させる事にもなるので、慢性的なダルさにも効果的です。

少し腰をそらせるようにすると力が入りやすいです。左右同時に、体の中心に向かって圧をかけます。

大腸愈(だいちょうゆ)

背骨を上からたどって行って、骨盤のラインとぶつかったところの左右の際に大腸愈と言うツボがあります。このツボは、万能ツボとも呼ばれるほどさまざまな症状に効果があるツボです。

胃腸のトラブルや便秘・下痢にも即効性がある他、生理不順や腰痛、背中の痛みにも効果のあるツボです。
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