社内ニートとは?
社内ニートとはどういったものでしょうか。会社にいながら仕事を与えられず、1日仕事をせずに過ごす人たちのことを指します。社内ニートなるにはいろいろな理由があります。仕事への意欲は高いものの社内ニートになる人もいれば、その逆でやる気のない人の場合もあります。社内ニートは、会社にとっても本人にとっても決して良い状態ではありません。
職はあるけど仕事がない
社内ニートですから、当然職には就いています。しかしする仕事がないのが特徴です。生産性はほとんどゼロに近いため、存在意義という点で非常につらい思いをすることもあります。
このような状態が長く続くと、今後の社会人人生に深刻な悪影響を及ぼしかねないので、社内ニートから脱出することを真剣に検討する必要があります。社内ニートと窓際族
かつては「窓際族」という言葉がありました。ベテラン社員でこれ以上出世の目がない人が閑職に追いやられることです。大企業を中心に見られた現象です。雇用は保証されているものの、することがないのでデスクで1日新聞や雑誌を読んでいるおじさん、というイメージがありました。形の上では社内ニートに通じるものがあります。
若手は大丈夫?
しかし「窓際族」が出世コースから外れたベテラン社員がなるものだったのに対して、社内ニートは油断すると20代、30代でもなることがあります。かつての企業では終身雇用制度で身分は保証されていましたが、現在はこうした雇用保証も薄れてきました。
働きざかりの20代や30代で社内ニートになってしまうと突然クビになったり、またはその後のキャリアでとても苦しむことになってしまいます。社内ニートは楽しい?
仕事が好きではない人にとっては、社員という身分や給料が保証されなおかつ仕事をしなくてもいいので夢のような待遇だと感じることでしょう。
実際仕事嫌いの人が晴れて社内ニートになった時は解放感などで楽しく感じられます。しかしその状態が何年も続くようだと非常に危険です。精神的に辛さを感じるようになったり、ある日突然社員の身分がなくなる日が来ることもあります。決して楽しいことばかりではないのが社内ニートの現実です。社内ニートの転職方法
社内ニートの状態を脱出する方法として、転職するというのは誰でも思いつくことでしょう。実際に今の職場にとどまっても社内ニートの状況を打破できる見込みがなければ環境を変えたほうが良いです。しかし社内ニートが転職するには越えなければならないハードルがあります。
転職には不利
社内ニートになってしまうと、仕事上の経験やスキルが磨かれない時期が生じてしまうことになります。同年代が当然身につけている技術がないことは転職するにあたってはマイナスに働きます。この空白期間をどうするかは転職にあたってとても重要です。
というのも無職期間とは違いますので、転職先の会社は仕事ができるという前提で採用します。しかし入社してギャップに驚くということはかなりあります。社内ニート期間があると、このようなミスマッチが生じます。社内ニートになる原因
社内ニートになるにはさまざまな事情があります。本人がのぞんでそうなった場合や意図せずになることもあり得ます。社内ニートにならないため、あるいは脱出するためには原因を知っておく必要があります。
社内ニートは自己責任?
バリバリと働きたくない人が意図的に社内ニートになっている場合があります。この場合は自己責任ということになります。一時的には気が楽にはなるでしょうが、よほどの人でない限り精神的に辛くなります。
原因が自己責任にある場合は、状況を変えるには自分が変わるしかありません。そのため社内ニート脱出のハードルは時間が経てばたつほど大変になってきます。社内ニートはパワハラになるのか
本人に落ち度がないのに社内ニートになってしまうことがあります。たとえば上司のパワハラが原因の場合です。理不尽な上司の態度に耐えかねて反抗したとします。気に食わない上司は意図的に仕事を回さなくなります。そうすることで居場所を失い自発的にやめさせようというのです。
これらの行為は実はパワハラに該当する可能性が非常に高いです。したがって自らの地位の回復を求めて訴えることができます。