サンクコストの呪縛の例・サンクコストに関する心理学と効果

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サンクコストの呪縛の意味と使い方

サンクコストの呪縛の例・サンクコストに関する心理学と効果

サンクコストという言葉をご存知ですか。サンクコストの呪縛を知っているだけで、日常生活でも、ビジネスでも損をしにくい体質になることが可能です。

今回は、サンクコストの意味と例、使い方などをご紹介します。

サンクコストとは

サンクコストの呪縛の例・サンクコストに関する心理学と効果

サンクコストとは、経済用語で「埋没費用」のことを指します。事業を展開したり、サービスを得る際に、既に費やしたお金のことです。つまり、「何らかのために既に使ってしまい、確実に戻ってこないお金」のことをいいます。

サンクコストは、英語で「sunk cost」といいます。「sunk」は沈んだという意味の「sink」の過去分詞系ですっかり駄目な、救いようがないという意味を表します。これを踏まえて、「すっかり駄目になってしまった回収不可能お金」という意味で、サンクコストと覚えるとわかりやすいでしょう。

サンクコストの呪縛

サンクコストの呪縛の例・サンクコストに関する心理学と効果

上記のようにサンクコストは、既に使ってしまい、もう戻ってこないお金であることをご紹介しました。それにも関わらず、私たちはしばしばサンクコストに引っ張られて、不合理な選択をしてしまうことがあります。これを「サンクコストの呪縛」といいます。

実は私たちの周りには、「サンクコストの呪縛」があらゆるところに存在します。あなたも気づかないうちに「サンクコストの呪縛」に縛られていることも考えられます。それでは、一体どのようなものでしょうか。 ここからは「サンクコストの呪縛」の例を見ていきましょう。

サンクコストの例

サンクコストの呪縛の例・サンクコストに関する心理学と効果

サンクコストの例として、有名なものは食べ放題バイキングの話です。あなたが食べ放題バイキングで、5000円を支払ったとします。その元を取るために、既に満腹の状態でも、さらに食べてしまうという行動です。この行動は不合理な行動といえるでしょう。

なぜなら、満腹であるにも関わらず、元を取れていないと感じた時点で、不満を感じているわけで店選びを間違えたといえるからです。店に入る前に、金額が妥当であるか考えるべきだったでしょう。さらに食べ過ぎてしまうことは、体重増加につながり健康面でも良いとはいえないでしょう。 このように、もう戻ってこないお金に対して「せっかくだから」「もったいないから」といいサンクコストに縛られている例は多くあります。 次のサンクコストに関する行動経済学・心理学をご紹介した後で、日常例を詳しく挙げていきます。

サンクコストに関する心理学

サンクコストの呪縛の例・サンクコストに関する心理学と効果

心理学においてのサンクコストの別名をご紹介していきます。

コンコルド効果

サンクコストは、心理学においては別名「コンコルド効果」と呼びます。英仏共同開発のコンコルドという飛行機から由来します。この飛行機は、全く採算が取れなかったにも関わらず、既に使った開発費などに引きずられ、赤字を増大させてしまいました。

このように全く採算の合わない事業に対してでも、「もったいない」という気持ちから投資を止めることができないことが「コンコルド効果」です。したがってサンクコストと意味は同じです。
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