リア部分
リア部分を大きく損傷する場合は追突されたときでしょう。リアバンパーの中はトランクルームなので、トランクの床の両サイドにある骨格を除けば硬い部分が無く簡単につぶれてしまいます。
リア部分はトランクの床に修復があると、修理でも交換でも修復歴となります。ただしリアバンパーの中にあるバックパネルのみの損傷であれば修復歴とはみなされません。 リア部分も衝突すればフロントと同じく損傷が広がりやすいので、修復歴となる可能性が高くなります。そのためにリアが損傷すれば車の価値が下がる事を覚悟する必要があるでしょう。軽度
軽度の事故で損傷した場合に修復歴として扱われるかどうかですが、軽度の損傷はほぼ修復歴にはなりません。ただし例外があります。
軽度の損傷でも修復歴となってしまう可能性は、非常にグレーゾーンの修理をされた場合です。修復歴となる定義は骨格部分の修理ですが、その骨格部分との境目に損傷があり骨格に問題なくても、骨格と損傷部位を分離しなければ修理ができない場合です。 トランクの床とリアエンドパネルは、リアエンドパネルを交換すると修復にはなりませんが、トランクフロアとリアサイドメンバを溶接から剥がさないとなりません。こういった修理をすると、フロアまで波及した損傷だったのか、サイドメンバまで波及していたのかを査定するのは、難しくなります。 そこでこういった骨格との境にある部分を交換したり修理すると外販価値車となります。外販価値車
外販価値車とは、骨格ではないけれどそれなりに重要な部品を修理した車です。修復歴予備軍とも呼ばれますが、通常のへこみの修理より減点額が大きくなりますが、修復歴よりは減点額は小くなります。概ね10万円ほどの減点額となる事が多いでしょう。
対象となる修理箇所は、ボディサイドシル交換、ステップ交換、サイドパネル交換、リヤフェンダ交換などになります。リアフェンダーは、フロントフェンダーと違い交換には溶接を剥がさないと交換できないので、フロントフェンダーより減額となってしまいます。バンパー
バンパーを交換した場合は修復歴にはなりません。バンパーの中にはリーンフォースメントといって、バンパーの骨格がありますが、それが損傷を受けても修復歴にはなりません。
フロントバンパーやリアバンパーをエアロパーツのバンパー一体型に交換してもなんら問題ありません。かりにエアロパーツが割れていたとしても査定で修復歴の減点を取られることも無いでしょう。修復歴は査定でわかるのか
今乗っている車を買い取り業者に売却する時に、中古車査定士による車の鑑定が行われます。その時に修復歴があれば間違いなく見抜かれるでしょう。しかし査定士も熟練の度合いによっては曖昧の修理方法だと修復歴かどうか迷う事があります。その時は持ち主に質問してくるでしょう。
不利にならないための回答
貴方が車を売ろうと買い取り業者に依頼すると、査定をするために営業マンが自宅にやってきます。例えばこの時に、ドア交換をしている事を見抜かれると、営業マンは「このお車はフロント右ドアを交換してますから事故車ですね」と話を振ってきます。この時に営業マンの駆け引きが始まっています。
ここで営業マンへの受け答えとして、「そうです、ドア交換していますから修復歴アリになりますよね」と答えると営業マンは「修復歴があると査定が落ちます」と言ってくるでしょう。 そこで「ドアは交換しましたがピラーまでは修理していません」と答えれば、営業マンは、この人はある程度車の知識は知ってるな。と考えるはずですので、修復歴アリとは言ってこないでしょう。 ただし、虚偽の申告をすると詐欺行為に相当する悪質な騙し・虚偽の報告と判断されることもあり、契約後に査定の差額を請求されたり最悪訴えられる可能性もあります。価値は下がるのか
修復歴があれば買取価格が安くなってしまうのは仕方がありません。買取店の判断にもよりますが、通常の買取価格より7割から8割ほどの価格となるでしょう。
そこで少しでも高く買い取ってもらうには、できるだけ多くの買取店に査定してもらう事です。修復歴のある車は、通常の車より値段に大きく差が出てきます。それは各社で基準があり統一されていないのと、時期や車種でも変わってくからです。例えばA社が通常の7割減の価格になるのに対しB社では3割減で買い取ってくれることが修復歴車ではよくある話です。