自分で通す車検にかかる費用・自分でできること・やり方

車・ドライブ

そもそも車検って何?

車検とは「自動車検査登録制度」の通称です。通常、自分で行うものではないと思われています。少ない車検を受ける場所、車検結果を「受理」する場所は、普通車は国交省の下部組織である運輸支局、検査登録事務所、軽自動車は軽自動車検査協会です。

車検に出す場所がディーラーであれ、民間車検場であれ、ガソリンスタンドであれ、車検結果は普通車なら運輸支局または検査登録事務所、軽自動車ですと軽自動車検査協会へ送られ、車検を通ったという証明を受けることになります。

車検を通った「証」は後日交付

車検を通った車は、フロントガラスの上に、車検を通ったことを示す「検査標識」を表示する義務があります。ただ、車検を通してもその場でこの「検査標識」、また車の運転時に常時傾向が義務付けられている車検証は交付されません。

検査標識も車検証も、後日郵送となります。検査標識の代わりに、「車検は通っています」という旨を表示する標識が渡され、検査標識が郵送で届くときまでこの標識をフロントガラスに表示しなければ、違反扱いとなっていしまいます。

自分で車検をするのは難しい?

ユーザー車検を受ける、車検を自分で通すという手順は決して難しくはありません。車検でチェックする項目は、以下のとおりです。

・灯火装置(ヘッドライト類が正常に点くか) ・タイヤ(溝が1.6mm以上残っているか、破損箇所はないか) ・ガラス(キズ、ひび割れの有無) ・内装、メーター周り(警告灯が正常に点灯するか) ・ワイパー(拭き取りムラがないか) ・ホーン、マフラー(排気漏れがないか) ・ドライブシャフトブーツ、ステアリンブーツ(破損なく取り付けられているか)

素人でも、十分に自分でチェックできる項目です。

素人でもできることばかり!

これらの項目に関して、正常に作動するのか、あるいは問題なく装着されているのかをチェックします。これらの項目を素人がメンテナンスすることは難しいと思われがちですが、素人でも、自分で十分にチェック可能です。

ブレーキの分解清掃のように、資格をもった整備士しか扱うことのできない項目は、車検のチェック項目には含まれていません。 ドライブシャフトブーツ、ステアリンブーツに関しては、点検方法はハンドルを最大限に右か左に切り、ドライブシャフトブーツ、ステアリングブーツの損傷の有無をチェックするだけです。 ただ、ドライブシャフトブーツ、ステアリングブーツが損傷していた場合の交換は、少し難しい作業となります。素人でもできない作業ではありませんが、自分で作業するよりも、プロに依頼するべきです。交換費用は、だいたい1万円程度です。 ドライブシャフトブーツ、ステアリングブーツの交換をプロに依頼しても、ユーザー車検の方が、費用を格段に安くおさえることができます。ただ、ドライブシャフトブーツ、ステアリングブーツが損傷していた場合の交換は、少し難しい作業となります。 素人でもできない作業ではありませんが、プロに依頼するべきです。交換費用は、だいたい10000万円程度です。ドライブシャフトブーツ、ステアリングブーツの交換をプロに依頼しても、ユーザー車検の方が、費用を格段に安くおさえることができます。

普通車の場合

普通車の灯火装置の異常、つまり、ライト類の球切れの場合の交換は、非常に簡単にできます。普通車はある程度車体が大きい分、エンジンルームのスペースに余裕があります。ライト類の交換は、ライト類の裏側のコネクターを抜き、バルブ交換を行うだけです。ほとんど工具を使用する必要もなく、素人でも自分で行えます。

軽自動車の場合

軽自動車の場合、車種によってはライト類の交換に少し手こずる場合があります。軽自動車はボディサイズが限られていますので、エンジンルームのスペースを極力小さくとり、車内を広くするように設計されています。

車種によっては、ライト類の裏側にエアクリーナボックス、ヒューズボックスなどが機器が配置され、これらを取り外さないとバルブ交換ができないこともあります。しかし、自分でできないような難しい作業ではありません。

中古車でも自分で車検を通すことってできるの?

中古車でも、車検を自分で通すことに何ら問題点はありません。ただし、初年度登録(新車として登録された粘度)から10年以上経過している車、あるいは、走行距離が50000kmを超えている車の場合、以前の所有者がマメにメンテナンスを行っていなかった車は、バルブ、ドライブシャフトブーツ交換など、部品交換の可能性が高くなることもあります。

バイクを自分で車検を通してみるときのやり方は?

バイクをユーザー車検で通す、自分で車検を通す場合も、基本的にやり方は車の場合と変わりありません。

ただ、バイクにはレッドゾーンが10000回転近くからの高回転型のエンジンも多く搭載されています。バイクは必然的に排気熱が高くなり、マフラーの損傷頻度が車より高くなります。マフラーからの排気漏れを必ずチェックする必要があります。

車検が必要なバイクは400cc以上

車検が必要となるバイクは、排気量251cc以上のバイクです。実際に販売されているバイクの排気量は250ccの上は通常400ccですので、400cc以上のバイクが車検対象となります。車検が必要なバイクは、ナンバープレートが緑の枠で囲まれています。

車検が自分でできる場所ってどこにあるの?

ユーザー車検を行う場所は、普通車なら運輸支局、または、検査登録事務所です。軽自動車の場合は軽自動車検査協会で行います。所在地はHPで簡単に検索できます。HP上には、自分で車検を通したい人向けにユーザー車検の受け方に関する説明も掲載されています。

運輸支局

ユーザー車検を受ける運輸支局、検査登録事務所の近くには予備の検査場があり、2000円程度の料金で予備検査を受けることができます。予備検査を受けてから車検に臨むと、確実に車検を一度で通すことができます。

バイクは普通車と同じく、運輸支局または検査登録事務所で車検を受けます。車検の必要のない125超250cc以下のバイクは、軽二輪という軽自動車に分類され、バイクの車検は軽自動車検査協会と間違えるケースがあるので注意が必要です。

車検を自分で通すのに資格って必要?不必要?

車検を自分で通すユーザー車検には、特別な資格は必要ありません。車検のチェック項目である灯火装置、タイヤ、ガラス、内装、メーター周り、ワイパー、ホーン、マフラー、ドライブシャフトブーツ、ステアリンブーツ、以上の項目に関して、正常に作動するかを確かめることができればOKです。

ただし、前述のとおりドライブシャフトブーツに関しては、損傷していた場合はプロの整備士に修理を依頼しておくべきです。

ユーザー車検で車への愛着も一層アップ間違いなし!

自分で通す車検にかかる費用・自分でできること・やり方

今回は、自分で通す車検「ユーザー車検」についてご紹介しました。車検は面倒だ、難しい、そのように感じる人が多いことは事実です。

しかし、車検でチェックする項目は「公道を安全に走行できるための最低事項」であり、自分でも十分にチェック可能な項目です。
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