チャイルドシートの違反の点数は?
子どもとの車でのお出かけに欠かせないチャイルドシートは、道路交通法で着用が義務付けられています。チャイルドシートの違反をすると、どのような罰則があるのでしょうか。チャイルドシートを着用せずに子どもを車に乗せた場合は、免許の点数が1点引かれます。正確には「幼児用補助装置使用義務違反」と言います。
1点という点数は、大人のシートベルト未着用の違反と同じ点数です。チャイルドシートは、子どもにとってのシートベルトという位置づけであることが分かります。チャイルドシートの違反が免除されるのはどんなとき?
チャイルドシートを着用していなくても、違反にならない場合があることはご存知でしょうか。道路交通法が定める、主な免除理由を紹介します。
乗車人数が多い
乗車定員の範囲内の人数が乗車する場合で、車にチャイルドシートを取り付けることによって全員が車に乗ることができなくなる場合には、チャイルドシートの取り付けが免除されます。例えば、5人家族で5人乗りの車に、大型のチャイルドシートを3台取り付けるなど、物理的にチャイルドシートが取り付けられないような状況です。
このような場合は、可能な限りの台数のチャイルドシートを取り付けなければいけません。身体上の理由
子どもの身体上の理由によってチャイルドシートの着用ができない場合にも、違反は免除になります。例えば、「重度の肥満でチャイルドシートの着用ができない」、「呼吸器系の疾患で、医師からチャイルドシートの着用を止められている」、「股関節脱臼などのケガをしていて、チャイルドシートに乗る体制がとれない」というような場合です。
ドクターストップが出ている場合は、医師の証明書を所持しているといざというときに警察官への対応がスムーズになります。主治医に相談してみると良いでしょう。日常のお世話をするとき
授乳やおむつ交換など、チャイルドシートを着用したままではできないお世話をする場合も、チャイルドシートの着用が免除されます。しかし、走行中の車内での赤ちゃんのお世話は、万が一の事故の際に赤ちゃんにもお母さんにも危険がおよびます。車内でのお世話は、高速道路での渋滞などの緊急事態時だけに止め、できるだけ車を停めてから行うようにしましょう。
子どもと出掛けるときには、事前に授乳時間やおむつ交換の計画をたてて、時間に余裕を持って行動することも大切です。バスやタクシー
バスやタクシーなどの公共交通機関では、チャイルドシートの使用義務は免除となります。新生児の赤ちゃんの退院時など、チャイルドシートの購入が間に合わなかった場合にはタクシーを利用すると良いでしょう。
ちなみに、旅館や飲食店などの送迎バスやレンタカーは公共交通機関ではありませんので、チャイルドシートは使用しなければなりません。車と一緒にチャイルドシートをレンタルできるレンタカー会社や、チャイルドシートを貸し出してくれる旅館も多いので、予約をする際に必ず確認しましょう。