鬼キャンのやり方と仕組み・メリットと中古車の注意点

車・ドライブ
たとえば、通常なら接触しないような箇所にも、タイヤに極端な角度がつくことによって、接触する可能性が出てきます。そして、ショックアブソーバー内にはオイルが充填されています。「走行時に接触し続けることにより、加熱され続けることが考えられ、すぐ近くには引火しやすい液体がある」ということで、その後にどういう結果が待ち受けているかがわかるでしょう。 一度引火したら最後、車にはオイル類を始めとした、多くの可燃物が存在します。最悪の場合には、車両火災となってしまうでしょう。

法律的問題はどうなのか

さらには、車検などの法律的な問題があります。

まず、鬼キャンの車は車検に通りません。ご存知の方も多いと思いますが、2017年6月の保安基準改正により、車体からのタイヤはみ出しが緩和されました。ですが、あくまで10mmまでであり、ホイールは認められていません。 また、鬼キャンにすることで得られる恩恵として、車高の低さが挙げられます。こちらも、最低地上高を下回っていた場合には、違法となります。違法ということは、車検は当然通りません。もしかしたら、ディーラーでのメンテナンスや修理も、門前払いとなってしまう恐れが考えられます。

検挙・罰則の詳細

違法であるとなれば、車検が通らないだけでは済みません。検挙される可能性も出てきます。

参考までに、違法と認められ、検挙に至った場合にはどうなるのか。具体的には、不正改造等の禁止(道路運送車両法99条の2)に該当し、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金に科せられる可能性があります。 理想を追い求め、理想的な鬼キャンを実現することは可能ですが、こういったリスクやデメリットが存在することもまた事実です。それをしっかりと把握した上で、実行するか否かを決断する必要があります。

リスクやデメリットの把握を

ここまで、鬼キャンについて、簡単に説明してきました。まとめてみると、鬼キャンにすることによって、オーナーの理想的なビジュアルを実現することができます。また、それによって旋回時の安定など、恩恵に浴することも可能です。

ただし、それにはリスクが伴い、車体や各パーツに大きな負担を強いることになります。自分の車に個性を出し、自分好みの特性を出すのは、車を所持している人だけが得られる特典でもあり、車好きなら誰もが憧れるものだともいえます。 もちろん、価値観はそれぞれ異なり、それを一概に批判することもできないでしょう。ですが、その特徴や弱点を把握し、最低限のリスク回避策を講じることは極めて重要です。ビクビクしながら乗る車より、余計な心配をせずに楽しめる車のほうが、どう考えても魅力的です。

充実のカーライフへ

決して忘れてはいけないのが、車は命を乗せているということ。運転手本人もそうですが、同乗者の命も同時に乗せています。毎日のニュースの中で、悲惨な自動車事故を見ない日は、ないといっても過言ではありません。

ですから、自分の理想を追い求め、カーライフをより充実したものにするためにも、リスクを限りなくゼロに近付けるということが、改造と同時進行するべき大きな要素です。その点からいうと、鬼キャン化を本格的に検討するなら、鬼キャンに特化したショップなどに相談することも良いでしょう。彼らは、豊富な経験と、そこからくる多彩な引き出しを持っています。 目先の目的や、安価に済ませることだけに囚われることなく、自らを守るためにも、大切な車を守るためにも、できるだけ慎重に取り組むことが重要です。理想の鬼キャンと、充実したカーライフを求めて、早速行動に移しましょう。
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