退院調整看護師になるには・必要な資格・役割

仕事ノウハウ

退院調整看護師になるには、上述した講習会などで下記のようなことを学ぶ必要があります。

●退院支援の必要性 なぜ退院支援が必要なのか、また退院調整看護師が必要になってきたのかを知ります。また、在宅拠点事業についても理解が必要です。

●各種医療サービス、介護サービスの種類と利用方法 サービスが色々あるのは、知っているけれど実際にはどうしたら使えるのか、どのようなサービスが必要なのかを知っておく必要があります。

●社会資源の考え方と退院調整のプロセス 退院調整で必要な支援は本当に千差万別です。個々のケースに対応するには、さまざまな実際を知る必要があります。社会資源をどう活用し、どう連携しているのかを学びます。

退院調整看護師のプログラムの立て方

退院調整看護師になるには・必要な資格・役割

研修など

研修などで退院調整の方法や、あらゆる手段、サービス内容や利用方法について学びます。それを現場に活かしていきます。

患者の背景を知る

患者はどのような家族構成で、どのように生活していたのかを知ります。入院前から無理があった患者もいます。また、家族がどのような状況でどのような支援ができるのか、できないのか、家族自身の思いはどうなのかも知る必要があります。

麻痺が残る可能性や、自宅療養でも介護が必要になる可能性、医療の手が入る必要性などを整理します。また、それに対する患者や家族の思いや受け入れを聞き取っていきます。

介護度とケアマネの調整

現在介護度が出ている患者は、そのケアマネと退院後のプランを練ります。まだ、介護保険などの利用が無い患者は、介護申請などの手続きを行います。

また、施設への退院を余儀なくされる場合は、患者や家族にとって通いやすい、金銭面で継続できる、医療や介護の度合いなどで適した施設を探して行きます。

退院直前に各機関との調整

退院が実際に近くなった場合は、関連していく期間を相談・調整の場を持ち、退院後にトラブルにならないようにします。退院調整看護師が一本化して行うことが良いでしょう。

退院調整看護師に関する本の紹介

退院調整看護師になるには・必要な資格・役割

退院調整看護師に関する書籍をご紹介します。

「これからの退院支援・退院調整―ジェネラリストナースがつなぐ外来・病棟・地域」  宇都宮宏子・三輪恭子編纂

病棟看護師が退院調整をするにあたっての具体例があり、退院調整に関して分かりやすい本です。本人や家族と、ケアマネージャーと医療相談室とどの時点でどのように関わるのかのプロセスが分かりやすく挙げられています。宇都宮氏はセミナーも多く開催しており、セミナーの復習をするにも役立ちます。

「リカバリー・退院支援・地域連携のためのストレングスモデル実践活用術」 菅間 真美著

退院支援を、その人らしさを支える技術としてとらえ、停滞している今から一歩踏み出すための手段として紹介している画期的な本です。退院調整の難しさは患者と家族の意向が沿わない時が多くあります。その時に、患者本人がその人らしさを発揮するにはどうしたら良いのか、それを丁寧に解説しています。

退院調整看護師の問題点

退院調整看護師になるには・必要な資格・役割

退院調整看護師の問題点を挙げます。

●退院調整に集中できない 退院調整看護師の講習を受けてその役割を担っても、結局は病棟の日常業務をしなくてはならず退院調整に集中できないということは間々あります。人手不足で、結局は夜勤などもしていると患者や家族との話し合いの時間すらとれないこともあります。

●退院調整看護師に丸投げ 退院にてこずったり、難しいケースだと主治医も病棟スタッフも退院調整看護師に丸投げしてしまって、ヘルプが無いこともあります。積極的にカンファレンスなどにかけて、あらゆるスタッフを巻き込む必要性があります。

退院調整看護師の役割はその人らしさを守る

退院調整看護師は、一見増え続ける社会的入院や患者や家族とのトラブルシューターのように思われることがあります。しかし、本来の業務は患者や家族が病や障害を持っても、できるだけその人らしく生活できることを調整する役割があります。

その中でも、病院施設も色々なしばりや約束事があります。自分たちの思いだけでは先行できないため、そういった約束事やあらゆるサービスに精通した人材が必要です。これは、経験を積んだ看護師にとってとてもやりがいのある仕事となるでしょう。

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