認知症の看護をする際の注意点
自尊心や羞恥心を傷つけない
看護師は、認知症の患者と接する時に感じ方や考え方、人生観、価値観には個人差があると言うことを念頭に置いて接していくことが大切です。認知症の症状として、物事を忘れてしまったり、今までできていたことができなくなってしまうことなどがあります。それらの症状は、患者本人も苦しむ症状であるため、看護師は患者の自尊心や羞恥心を傷つけないようにコミュニケーションを取ったりしていくことが必要です。
看護師は認知症患者との接し方などの知識や技術をしっかりと習得しておくことが大切です。せかさない
看護師は、患者が時間がかかっても自分のことは自分でしてもらう、看護師は手助けが必要な部分だけを自尊心や羞恥心を傷つけないように支援することが大切です。看護師はせかしたり、焦ったりせずに時間がかかっても大丈夫という雰囲気で関わることが大切です。
コミュニケーション
患者に看護ケアを行う時、患者とどの程度コミュニケーションを取ることができるか看護師は患者のコミュニケーション能力を把握することが大切です。
例えば、「話の内容の理解能力」「自分の意思や気持ちなどをとの程度伝えることができるか」「脈絡のある話をすることが可能か」「同じ話を繰り返していないか」「使用する言葉が状況にあっているか」「文字や絵、身振り、手振りなどもが利用してコミュニケーションをとることができるか」などが観察ポイントです。 また、看護師は患者とコミュニケーションを取るときは、相手のペースに合わせて行動することが大切です。安全を確保する
看護師は患者と接する時は、患者の周囲に危険なものが無いか、あれば除去またはそのものに変わる安全なものに変えるなどの配慮をすることが大切です。
また、食事や入浴などの日常生活活動の中でも、認知症になったことで危険が発生しやすくなることもあります。そのため、看護師は患者が安全に日常生活活動を行うことができるように、患者を観察し、自尊心や羞恥心を傷つけないようにしながら看護支援などを行っていくことが大切です。認知症の看護に関する本の紹介
認知症ケアガイドブック
認知症の基本が書かれており内容も網羅されている本であるため、認知症の患者に初めて看護ケアなどをする看護師におすすめの本です。認知症はさまざまな症状の患者がいるため、しっかりと学習することが大切です。
病院で認知症マニュアル作成しています。基準の本として活用しています。認知症のケアを看護やケアする立場で書かれていた。解説もいいです。認知症ケアの基本的でとても大切な視点がコンパクトかつもれなく網羅されていると思います。とてもわかりやすく、認知症ケア初心者でも理解できるような表現で書かれています。オールカラーで図表なども見やすくなっており、長く活用できる一冊です。 出典: https://www.amazon.co.jp/%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E7%97%87%E3%8... |