間質性肺炎とは、肺胞と肺胞の間に肺炎の原因となる細菌やウイルス、などが感染して炎症を起こしてしまいます。しかし、間質性肺炎のほとんどは原因がわからない事が多いです。そのため、突発性間質性肺炎とも言われます。この主な症状は、乾性咳嗽と呼吸困難が起こります。
症状が進行してしまうと肺が硬くなってしまい、膨らみにくくなるために呼吸がしにくくなります。 患者さんの状態によって、看護は考えなくてはいけません。急性期の場合には、患者さんには安静にしてもらい酸素やエネルギー消費を少なくすることが必要です。また、肺炎時には発熱や炎症などの症状も表れるので、看護としてはそれらの辛い症状を緩和させます。 回復期の場合には、合併症や再び感染する事を防ぐための看護を行います。また、退院が近いため、退院後の生活などの指導も必要です。看護としては、状態を観察して早く対処することが大切です。肺炎の看護計画・目標の立て方
肺炎の患者さんを受け持った時には、まず良い看護をしていくためにも看護計画を立てなくてはいけません。では、どのように看護計画を立てると良いのでしょうか。
肺炎の看護計画の例を挙げます。実際の看護計画を考える時には、患者さんの状態に合わせた内容を考えましょう。挙げる例は、参考にしてください。看護計画の内容
看護計画の内容としては、観察する事、看護する事、指導する事の3つに分けてわかりやすくします。
観察する事は、患者さんの肺炎の状態を把握して、改善させるという事が記載されていなくてはいけません。そのため、観察項目は先ほどから紹介しているように、肺炎の症状である呼吸困難や発熱などを中心に全身状態の観察をすることを記載します。 そこで、看護としては患者さんの呼吸状態を観察しながら、呼吸が辛い時には呼吸器をつけたり、痰が詰まって辛そうな時には吸引を行ったりします。また、脱水症状にならないために、水分補給を適宜するなど状態に合わせて看護します。 指導としては患者さんに状態を説明し、なぜ看護が必要なのかを理解してもらわなくてはいけません。また、肺炎が再発しないためにも、手洗いやうがいなどの予防策をする大切さなどを指導します。目標
看護の中での最終目標としては、肺炎の症状が改善することです。目標を挙げる時には、最終目標を書くことも必要ですが、細かな目標を挙げることも必要です。細かく目標を挙げることによって、段階的に目標を達成させることができます。細かな目標としては、次のことを挙げましょう。
・呼吸器を装着している場合には、呼吸状態が改善して呼吸器が外せる ・採血やレントゲンで検査結果が悪い場合には、検査結果が改善する ・肺炎症状が緩和する
このように、患者さんの状態から改善させて安定させることが細かな目標です。